インドの エコノミック・タイムズ紙は、政府が要請した優遇措置に同意するかどうかに関わらず、AppleがインドでiPhoneの組み立てを開始すると報じている。この報道は、最初の工場がカルナータカ州バンガロールに建設されるという最近の報道を裏付けている。

アップルは、インドでの製造計画をスタートさせる。契約製造業者のウィストロンが設立するカルナタカ州の工場で、まずiPhone SEモデルを30万～40万台組み立てる。世界的なスマートフォンの成長鈍化の中、象徴的なiPhoneのメーカーである同社は、主要市場でのシェア拡大を目指している。[…]

契約製造業界の関係者によると、ウィストロンは携帯電話の組み立てを開始する準備が整っているという。「関税の優遇措置は工場とは関係ありません」と関係者は付け加えた。

Apple 社がこの計画を遅滞なく推進することに熱心であるのには 2 つの理由があると言われている…

まず、同社はインド国内で3万9千ランド（580ドル）という開始価格設定のため、市場シェア拡大に苦戦している。ほとんどのスマートフォンの小売価格はこの4分の1以下である。IDCによると、インドで組み立てれば輸入関税が削減され、小売価格が10～12%下がるという。

シニアリサーチマネージャーのナブケンダー・シン氏は、もしアップルが「アップルを憧れのブランドと考える大きな潜在的消費者層のほんの一部でも獲得できれば、大きな利益が得られるだろう」と語った。

第二に、政府筋によると、アップルはインドでの事業拡大の前に、比較的小規模で「インドでの製造を経験する」ことに熱心であると言われている。

「これはアップルにとってインドにおける初の事業だ。（中略）彼らが要求しているのは、同社のインドでの製造を本格的に拡大するという大きな計画だ」と政府高官は匿名を条件にETに語った。

[別の情報筋によると]バンガロール郊外のピーニャ地区に建設されるこの工場は、アップルが現地での製造業とその課題をより深く理解するのに役立つ可能性があるという。

Appleは、より低価格で提供できたiPhone 5Sから始めることも検討したと報じられているが、iOSのアップグレードの点でSEの方が将来性が長いことからSEを選択したという。

Appleは現在、インドのスマートフォン市場全体では10位にランクされているが、450ドルを超える端末のプレミアムセグメントでは62%という圧倒的な市場シェアを誇っている。

大規模生産のためにアップルが要求した譲歩については、最近「ほぼ合意に達した」と報じられた。 アップルは、15年間の輸入関税免除を含む、さまざまな優遇措置を求めてきた。

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