AppleのAR/VRヘッドセットに関する噂が今年中の発売に向けて勢いを増す中、Facebookの親会社であるMetaが自社のVR/ARソフトウェア開発で行き詰まりを感じているという報道が出ています。The Informationの最新報道によると、Metaはヘッドセットに搭載する新しいソフトウェアOSの開発を中止したとのことです。

報道によると、このプロジェクトは「数年にわたり、数百人の従業員が関与」していたという。開発中止の決定は、「Oculus VRヘッドセットや将来の拡張現実（AR）デバイス、あるいは複合現実（MR）デバイスの基盤ソフトウェアを独占しようとする同社の試みにとって後退」と見られている。

現状では、MetaはOculus Quest VRデバイスの基盤としてAndroidのバージョンを使用しています。同社はこの開発チームを通じて独自のOSの開発を目指していましたが、理由は不明ですが、その計画は断念されました。

事情に詳しい関係者によると、同社は一部社員に対し、Googleがスマートフォン向けに開発し、他社も様々なデバイスに利用しているオープンソース版Androidの改良を継続すると伝えたという。Metaが改良したAndroidは社内でVROSと呼ばれ、既存のOculus VRヘッドセットに搭載されている。

Metaは当然のことながら、GoogleとAppleへの依存を減らそうとしており、Oculus製品を動かすソフトウェアを自社で所有することは、まさにその実現に向けた大きな一歩となるだろう。同社は依然として「自社デバイス向けにカスタムOSを開発したい」と願っているものの、そのような変化がすぐに実現することはないだろうことは明らかだ。

一方、Appleのアナリストであるミンチー・クオ氏は昨夜、Appleが独自のAR/VRヘッドセットを2022年後半に発売する計画は継続しているものの、生産上の問題により当初は数量限定での販売になると報じた。また、別の報道によると、Appleのヘッドセットは2つのマイクロOLEDディスプレイと1つのAMOLEDパネルを組み合わせた「革新的な3ディスプレイ構成」を採用するとのことだ。

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