アップルCEOティム・クック、ジョージ・ワシントン大学卒業式でスピーチ

アンソニー・ファウチ氏とキャロル・ワトソン氏に名誉学位授与

ワシントン（2015年2月25日）— Apple CEOのティム・クック氏は、5月17日にジョージ・ワシントン大学で行われる卒業式で卒業生を前にスピーチを行います。また、同大学から名誉公共奉仕博士号を授与されます。クック氏への招待は、推薦プロセスにおいてジョージ・ワシントン大学の学生から提案されたもので、2011年以来、世界で最も尊敬される企業を率い、ジョージ・ワシントン大学のキャンパスや学生生活のいたるところで目にするApple製品の開発を監督してきました。

「ティム・クック氏が今年のナショナル・モールでの卒業式でのスピーチという私たちの招待を受け入れてくださったことを大変嬉しく思います」と、ジョージ・ワシントン大学のスティーブン・ナップ学長は述べた。「テクノロジー・イノベーションの最前線で非常に有能なリーダーとして輝かしいキャリアを築き、そこから得た教訓を振り返る彼の言葉は、卒業生たちに刺激を与え、啓発してくれると確信しています。」

クック氏は先日、Appleの歴史に新たな章を開くことを発表しました。その一つであるApple Watchは、Apple史上最もパーソナルなデバイスであり、瞬く間に世界中の人々の心を掴みました。彼は、Apple製品を製造する労働者の労働条件の改善、人権の推進、慈善活動への寄付の拡大に継続的に取り組んでおり、Appleの全施設で100%再生可能エネルギーを使用するという全社的な取り組みを監督しています。

クック氏は、2014年にフィナンシャル・タイムズ紙の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、2012年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されました。1998年にアップル社に入社し、CEO就任前は最高執行責任者（COO）を務めていました。それ以前は、コンパック社（現在はヒューレット・パッカード社傘下）、インテリジェント・エレクトロニクス社、IBM社で幹部を歴任しました。クック氏はオーバーン大学で産業工学の学士号、デューク大学で経営学修士号（MBA）を取得しました。デューク大学ではフクア奨学生として学びました。

クック氏に加え、国立衛生研究所の国立アレルギー・感染症研究所（NIAID）所長のアンソニー・S・ファウチ氏と、国立人文科学基金（NEH）前会長のキャロル・M・ワトソン氏（Ph.D. '78）の両名にも、ジョージ・ワシントン大学の卒業式で名誉学位が授与される。

ファウチ博士は、国際的に認められたHIV/AIDS研究者であり、感染症の専門家です。ホワイトハウスおよび米国保健福祉省において、世界的なエイズ問題および新興感染症の脅威に関する顧問を務めています。HIVがどのようにして体内の防御機構を破壊し、致死的な感染症への感受性を高めるのかという解明に、ファウチ博士は重要な貢献を果たしてきました。ファウチ博士は1984年からNIAID（国立アレルギー感染症研究所）の所長を務め、ジョージ・ワシントン大学医学・健康科学部で複数回講義を行っています。2008年にはジョージ・W・ブッシュ大統領より大統領自由勲章を授与されました。

ジョージワシントン大学コロンビアン芸術科学カレッジの卒業生であるワトソン博士は、数十年にわたりNEHで様々な役職を歴任しました。2014年には、NEHのイニシアチブである「Standing Together」を立ち上げ、退役軍人が民間生活に復帰する際の経験をアメリカ国民に理解してもらうことを目指しました。また、ワトソン博士は、1958年に故郷であるカンザス州ウィチタのドックム・ドラッグストアで行われた座り込みに参加したことでも知られています。この座り込みは、同店が属していたチェーン店全体の人種差別撤廃につながりました。

GW大学の卒業式はナショナル・モールで開催され、今年はワシントン記念塔の敷地内で行われます。全学規模の卒業式に加え、各学部・カレッジでも5月14日から17日まで式典が開催されます。

これまでのジョージ・ワシントン大学卒業式のスピーカーには、受賞歴のある女優で卒業生のケリー・ワシントン氏、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏、ミシェル・オバマ大統領夫人、バラク・オバマ前大統領の元首席補佐官ラーム・エマニュエル氏、ジョージ・H・W・ブッシュ前大統領とバーバラ・ブッシュ前大統領夫人、当時のヒラリー・ロダム・クリントン大統領夫人、そして人道主義者で世界的に有名なシェフのホセ・アンドレス氏がいます。