Facebookを含む様々な企業からの反発にもかかわらず、Appleは来年初めにiOS 14の新機能「App Tracking Transparency（アプリ追跡の透明性）」をリリースする予定です。Facebookなどの企業からの批判に対抗するため、MozillaはAppleの取り組みを称賛する新しいウェブページを立ち上げました。

Mozillaは、AppleがATT機能の導入を一度延期しており、二度と延期することはできないと述べている。「消費者のプライバシー保護へのAppleの決意を強めるためにも、Appleの決定に対する多大な支持が必要です」とMozillaは述べている。

Appleが計画している追跡防止機能の実装は、消費者にとって大きなメリットとなるでしょう。多くの消費者は、スマートフォン上のアプリを通じて追跡される可能性があることすら認識していないかもしれません。実際、2019年のMozillaとIpsosの調査では、iPhoneユーザーの半数がIDFAとアプリによる継続的なデータ収集の存在すら認識していないことが明らかになりました。さらに、その存在を認識していた消費者でさえ、それをリセットする方法を知りませんでした。今後は、使用時に追跡をオプトアウトできるオプションが用意されるため、消費者はプライバシー保護のためにスマートフォンの設定を精査する必要がなくなります。しかし、まずはAppleがこの変更を実装する必要があります。Appleが問題を先送りしないよう、私たちは注意を促さなければなりません。

Appleは、開発者が変更への準備期間を長く確保するため、この機能のリリースを延期したと述べています。この機能が利用可能になると、ユーザーは異なるアプリケーション間でのトラッキングを無効にできるようになります。また、開発者は、複数のアプリやウェブサイト間でユーザーをトラッキングする前に、許可を求めることが義務付けられます。

Facebookは、アプリトラッキング透明性機能について最も声高に批判している企業の一つであり、広告収入が最大40%減少する可能性があると述べている。Mozillaは次のように述べている。

今のところ、AppleはFacebookや広告主からの反発にも屈していません。しかし、プライバシーコントロール機能の実装は延期されました。Appleが毅然とした態度を保ち、この強化されたプライバシー機能をできるだけ早くiPhoneユーザーに提供するよう、私たちは強く求めます。

アプリのトラッキング透明性機能は、設定アプリを開き、「プライバシー」メニューの「トラッキング」セクションからアクセスできます。リリースは2021年初頭を予定しています。Mozillaの公開書簡全文はこちらでご覧いただけます。

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