アイスランドの接触追跡アプリは人口の38%がダウンロードしており、世界で最も高い一人当たりダウンロード率を達成した。

しかし、これは印象的であるものの、疫学者が意味のある変化をもたらすために必要だと言っている最低60～80％の使用率にはまだ遠く及ばない。そしてアイスランドの経験は彼らの言うことが正しいことを証明したようだ…

MIT Technology Reviewが報告しています。

4月初旬に開始された「ラクニングC-19」は、当時「感染経路の追跡を容易にする」手段として歓迎された。利用者のGPSデータを追跡し、行動履歴を蓄積することで、捜査官は許可を得た上で、陽性と診断された人が感染を広げている可能性を調査できる。

そして、このアプリは急速に普及した。MITテクノロジーレビューの「Covid Tracing Tracker」によると、このアプリは世界中の接触追跡アプリの中で最も普及率が高く、アイスランドの人口364,000人のうち38%がダウンロードしている。

アイスランドは、迅速な新型コロナウイルス検査体制の導入と相まって、世界で最も優れた新型コロナウイルス対応を実現したと言えるでしょう。3月初旬からは、全国民が検査を受けられるようになりました。

しかし、アイスランドの接触追跡アプリは、地元当局によれば、あまり効果を上げていない。

この早期の導入と広範な使用にもかかわらず、国の新型コロナウイルス感染症対策の幹部の一人は、電話などの手動追跡技術と比較すると、ラクニングC-19の実際の影響は小さかったと述べている。

「この技術は多かれ少なかれ…役に立たないとは言いません」と、アイスランド警察で接触者追跡の取り組みを監督している刑事、ゲストル・パルマソン氏は言う。「しかし、成果を上げるには、この2つを統合する必要があります。ラクニングはいくつかのケースで有用であることが証明されましたが、私たちにとっては画期的なものではありません。」

パルマソン氏は、最初の感染例が記録されてから10日後、国内の感染者数が60人台だった頃に、COVID追跡チームに加わった。彼は、データが役立った事例もあったものの、パンデミックへの技術的解決策を見つけようと躍起になっている人々によって、自動追跡の影響が誇張されていると述べている。

「アプリは買えるものだから、それは理解できます」と彼は言う。「でも、手作業による追跡も同じように重要だと、みんなにはっきり伝えています。」

この視点は、現在独自の自動接触追跡サービスに取り組んでいる他の国々にとって注意すべきものであるはずだ。

各国が最終的に Apple/Google API を使用するかどうかを決定したとしても、接触追跡アプリが何らかの魔法の弾丸となることに期待しすぎるべきではないようです。

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