

今月初め、macOS Montereyで導入されたAppleの新しいObject Capture APIの体験記を投稿しました。このAPIはiPhoneのカメラを使って3Dモデルを作成できるものです。開発者のEthan Saadia氏が、この新しいAPIをベースにした新しいアプリ「PhotoCatch」を開発しました。このアプリは、3Dモデルの作成プロセスをよりシンプルにします。
Object Capture APIを使えば、わずか数分でオブジェクトをキャプチャし、3Dモデルに変換できます。しかし、このAPIは最近発表されたばかりでまだベータ版であるため、Appleのサンプルコードを使って手動でコンパイルする必要がありました。PhotoCatchのおかげで、もうその必要はありません。
アプリは新しいAPIに関する記事で説明した通りに動作しますが、Xcodeやターミナルに慣れていないユーザーにとって、より直感的な操作性を実現しています。アプリを起動したら、撮影したオブジェクトの写真がすべて入ったフォルダを選択し、必要な設定を選択して「モデルを作成」ボタンをクリックするだけです。
USDZファイルにレンダリングされたオブジェクトは、他のiPhoneやiPadユーザーと共有してARインタラクションを行ったり、Cinema 4Dなどの他のアプリにインポートしたりできます。なお、このアプリはAppleのAPIに基づいているため、macOS版PhotoCatchを使用するには、16GBのRAMと4GB以上のVRAMを搭載したAMD GPUを搭載したIntel Mac、またはM1チップを搭載したMacが必要です。
興味深いことに、PhotoCatchは対応Macがなくても使用できます。開発者は、画像を処理してクラウドで3DオブジェクトをレンダリングするWebバージョンも作成しています。ただし、こちらはモデル1つにつき1.99ドル、レンダリングした写真1枚につき追加料金がかかります。
iPhoneのネイティブカメラアプリを使って写真を撮ることもできますが、AppleはXcodeを使ってiOS 15にコンパイルできるサンプルアプリを提供しており、ユーザーが適切な写真を撮影するのに役立ちます。写真の撮影に必要な要件については、Object Capture APIに関する以前の記事で説明しました。
3Dモデルを作成するには約30枚の写真が必要ですが、Appleは高品質な結果を得るためにはそれ以上の写真を使用することを推奨しています。実際のシナリオでは、最適な照明条件、三脚、そしてオブジェクトの位置を変えずに自動的に回転する機構も必要です。
PhotoCatch for Macは無料でダウンロード可能です。ハードウェア要件に加えて、macOS Monterey(現在開発者限定のベータ版として提供)を搭載したMacが必要です。
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