カリフォルニア州クパチーノにある家電大手は、8月3日の期限までに債務上限を引き上げ、同時に債務不履行（デフォルト）を回避しようと苦闘する資金難の米国政府よりも多くの現金を保有している。Business Insiderは「世界最大のテクノロジー企業が、世界最大の主権国家よりも多くの現金を保有している」 と断言する。Appleは4-6月期末時点で762億ドルの現金を保有していた。この金額は現金、現金同等物、市場性ある有価証券から構成されている。米国財務省の発表によると、7月27日（水）末時点での政府の営業キャッシュバランスは738億ドルだった。Asymcoのホレス・デディウ氏が述べたように、Appleの現金保有額は「3か月前と比べて約16%増加しており、前四半期に増加した額は4年半前の手元資金を上回り、増加した現金はGoogleの四半期総売上高を上回っている」。そして米国政府とは対照的に…

…債権者への負債が巨額である一方、Appleは銀行への負債はなく、1990年代にスティーブ・ジョブズが会社を再活性化させた際に負債を全額返済済みです。また、Appleは配当金を支払っていないことも追い風となっています。そこで、762億ドルという巨額の資金をどう使うのかという疑問が生じます。同社幹部は、この資金を不確実な時期や戦略的買収のために蓄えていると示唆しましたが、かつては深刻な打撃を受け、破産まであと90日というところまで追い込まれた企業としては、理にかなっています。これまでのところ、Appleはかつての仲間であるGoogleのように、数十億ドル規模の合併・買収に全力を注ぐのではなく、控えめな支出と小規模なスタートアップ企業の買収に注力してきました。

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