Swiftのメーリングリストをフォローしていて、大量のやり取りに圧倒され始めている方は、Benedikt Terhechte氏の新しいベータ版アプリ「Hirundo」をお試しください。このアプリは、数多くのメーリングリストで快適な閲覧体験を提供することに重点を置いており、ユーザーが必要なメッセージを簡単に検索、ブックマーク、ミュートできます。

数ヶ月前にSwiftがオープンソース化されて以来、Swiftチームはプログラミング言語の将来像について議論を活発化させ、その方向性を明確化するために積極的な取り組みを行ってきました。ソースコード全体をGitHubに公開し、議論を追跡するための複数のメーリングリストを作成し、JIRAを使ったSwiftのバグ追跡システムを構築し、最近ではSwiftのベンチマークスイートをオープンソース化しました。

GitHubとJIRAはどちらもユーザーが簡単に会話を管理・追跡できる独自のプラットフォームを提供していますが、メーリングリストは精査するのが少し難しいです。開発者が登録できるメーリングリストは複数あります。Swiftに関する一般的な質問から、Swiftの機能やAPIの進化に関する議論まで、あらゆる話題が対象となります。

メーリングリストが抱える厄介な問題の一つは、会話のナビゲーションや追跡が煩雑になり、新規登録者が登録前のメーリングリストのアーカイブを簡単に見つけられないことです。Terhechteのアプリは、Hirundoでこの煩わしさを解消することを目指しています。

Terhechte 氏は発表記事で技術的な詳細を掘り下げ、アプリを開発した動機と、従来のメーリング リストの Web アーカイブと比較したアプリの使用の利点について説明しています。

アプリを初めて起動すると、Hirundoに最初にインポートするリストを選択できます。私の場合は、Swift Evolutionのメーリングリストをインポートしました。このリストでは、プログラミング言語に関する興味深い会話が常に展開されているからです。

最初に選択したリストがインポートされると、ユーザーはアプリケーション ウィンドウの左下にある「+」ボタンを選択してさらにリストを追加できます。

アーカイブのインポートが完了すると、アプリは会話を読みやすい形式で整理します。アプリのUIは、メールとRSSリーダーを融合させたようなデザインでデータを表示します。

このビューから、ユーザーはメーリングリストの件名と内容を検索して、関心のあるトピックや確認したいトピックを見つけることができます。検索期間の制限を設定することもできます。

総じて言えば、Hirundoは成長を続けるSwift開発コミュニティにとって歓迎すべき存在です。Appleは進化する言語に関するオープンな議論を奨励しただけでなく、ユーザーもHirundoに集まり、議論の進め方を改善し始めています。

Hirundoは現在ベータ版で、無料でご利用いただけます。ご意見・ご感想がございましたら、開発者の@terhechteまでTwitterでご連絡ください。

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