AT&Tは、全米の911通報に位置情報に基づくルーティングを導入する初の通信事業者であると発表しました。この機能により、AT&Tはワイヤレス911通報の発信元をより迅速かつ正確に特定できるようになります。デバイスのGPSとハイブリッド情報を活用し、適切なコールセンターに通報を誘導します。 

位置情報に基づくルーティング機能により、デバイスの位置情報から50メートル以内の位置を特定し、ルートを案内できます。以前は、911番通報は携帯電話基地局の位置に基づいてルーティングされていました（通常は半径10マイル）。そのため、州、郡、または市の境界が重なる地域での通報では、緊急対応に遅延が生じる可能性がありました。

AT&Tは、位置情報に基づくルーティング機能は、911番通報があった場合にのみ有効になるとも述べています。位置情報を受け取るのは、コールセンターのオペレーターのみであることが明確にされています。さらに、AT&Tは現在、FirstNetを導入している唯一の通信事業者であり、エンドツーエンドの緊急通信ソリューションを使用して公共安全活動に従事する人々をサポートしています。

 「アメリカ最大のワイヤレスネットワーク上で、お客様に信頼性の高い接続と高品質なサービスを提供することが、AT&Tの日々の目標です。業界をリードするこの公共安全ソリューションの提供により、緊急通報時により正確なサービスを提供し、ワイヤレスサービスのお客様の接続性と効率性の向上に貢献できると考えています。」

AT&T エグゼクティブバイスプレジデント、クリス・サンバー

この展開は現在、米国全土で行われています。位置情報に基づくルーティングは、アラスカ、コロラド、ハワイ、アイダホ、モンタナ、オレゴン、ワシントン、ワイオミング、カンザス、イリノイ、アイオワ、ミネソタ、ノースダコタ、ミズーリ、ネブラスカ、サウスダコタ、グアムで既に利用可能です。今後数週間でさらに多くの地域が展開に加わり、6月末までに完了する予定です。

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