ウォール・ストリート・ジャーナル紙はニューヨーク市警察の統計を引用し、昨年ニューヨーク市で発生した重窃盗事件のうち、アップル製品の盗難が18%を占めたと報じています 。昨年ニューヨーク市で発生した重窃盗事件4万7000件のうち、8465件にアップル製品が関与していました。

ニューヨーク市警を退職したジョセフ・ジャカロン刑事は、盗難の多くは公共交通機関で発生しており、ほとんどの人がデバイスに夢中になって周囲に注意を払っていないと指摘する。「簡単に盗まれるんです」と彼は言った。 

重窃盗の通報のうち、逮捕に至るのは約20%に過ぎず、起訴された場合でも、約3分の2は不起訴処分または軽い罪状への司法取引に終わっている。警察は、多くの被害者が単に被害届を提出するだけで、犯人を特定するために犯罪記録簿を調べようとしないという姿勢が、この問題の解決を困難にしていると述べた。

ニューヨーク市警察は、Appleユーザーに「iPhoneを探す」機能の有効化を推奨しており、その方法を説明したYouTube動画を作成しました。また、警察は、ユーザーが電子機器を地元の警察署に登録できるプログラムも提供しており、回収された際に警察が返却をスムーズに行えるようにしています。

しかし、今日のAppleデバイスは、他の多くのデバイスよりもセキュリティが強化されています。「iPhoneを探す」に加え、iOS 7ではアクティベーションロックも導入されました。iPhoneが盗難され、所有者によってリモートワイプされた場合、元の所有者のApple IDとパスワードを入力しない限り再アクティベートできず、他人が使用できなくなります。

ニューヨーク市警察は、この機能を利用するためにiOS 7へのアップグレードを促すチラシを配布しました。iOS 7を使用し、「iPhoneを探す」（設定 > iCloud）がオンになっている限り、アクティベーションロック保護は自動的にオンになります。

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