クレイグ・フォックスは、経済状況が悪化し職を失うまで、生涯大工として働いていました。彼は新たに得た自由時間と、iDeviceの脱獄への情熱を融合させ、世界初のiDevice脱獄コンベンション「MyGreatFest（MGF）」を考案しました。このコンベンションの背後にあるクレイグのモチベーションは、iDeviceの脱獄に対する世間の認識を変えることです。

ジェイルブレイクに馴染みのない人は、それを著作権侵害の手段と捉えがちですが、クレイグ氏はMGFを通して「ジェイルブレイクは著作権侵害ではなく、自分の[iDevice]を好きなようにカスタマイズする自由を得ること」を世界に示すことを期待しています。実際、クレイグ氏はジェイルブレイクコミュニティの著作権侵害対策に強い関心を持っており、今後、一般的な著作権侵害ソースをブロックするジェイルブレイクも支持するとしています。

さらに重要なのは、クレイグ氏がこのイベントが脱獄コミュニティの安定化に繋がることを期待していることです。当初は勢いがあったものの、最近は分裂が深まっていると彼は考えています。MyGreatFestは脱獄ユーザーに「開発者は生身の人間であり、何十時間もかけて無料の脱獄ツールや改造ツールを作っている」ということを示すことで、コミュニティに活力を与えることができると考えています。

このイベントは9月17日にロンドンで開催され、@p0sixninja、@pod2g、@limneosといったトップ脱獄開発者によるプレゼンテーションが予定されています。特筆すべきは、@p0sixninjaことジョシュア・ヒル氏が当初、高額な旅費のためにMGFに参加できなかったことです。しかし、クレイグ氏がジョシュ氏のために寄付を募り始め、すぐにロンドンへの旅費を調達することができました。クレイグ氏は、これは脱獄コミュニティの結束を示すもう一つの例だと考えています。Cydiaの創設者であるジェイ・フリーマン氏（@saurik）がイベントのメインゲストとして、1時間の講演と10分間の質疑応答を行います。

[ユーチューブ http://www.youtube.com/watch?v=L4vWwcKFefY]

（クレイグがMyGreatFest会場を案内中）

クレイグは、MGFが今後5年間で成長を続けることを期待しています。彼の目標は、来年アメリカとイギリスでイベントを開催することです。実際、2012年春のアメリカ開催イベントでは、著名なiPhoneハッカーである@Musclenerd氏をスピーカーとして迎えることが既に決まっています。クレイグの目標は、2016年までに3カ国でイベントを開催することです。

MGFのチケットは現在発売中です。大人27ポンドから、mygreatfest.netのオンラインストアでご購入いただけます。今秋ロンドンにお越しいただけない方は、オンラインストアでブランドブレスレットやiPhoneケースをご購入いただくことで、MyGreatFestを応援いただけます。さらに、MGFのラバーブレスレットをご購入いただいた方には、iPad 2が当たる抽選にご応募いただけます。

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