
iOS 7で導入されるBluetoothの改良点については、既にいくつか大きな新機能をご紹介しました。開発者は、ハードウェアゲームコントローラー用の標準化されたコントローラーフレームワークと、通知センターのサポートや常時接続アプリを実現するBLEデバイスの新機能を利用できるようになります。Appleがアクセサリメーカー向けに近々計画しているのはこれだけではありません。iOS 7とMavericksでアクセサリメーカーが利用できるようになるその他の大きな新機能についても、開発者から説明を受けています。
AirPlayオーディオを開く:
アクセサリメーカーにとって、近々大きな変化となるのは、オープンなAirPlayオーディオです。AppleのMFiプログラムはこれまで、オーディオレシーバーやBluetoothスピーカーなど、特定のデバイスに限定されていました。AppleはAirPlayオーディオを「オープンプログラム」にする計画があると聞いています。つまり、開発者は今後、任意のハードウェアプラットフォームにAirPlayオーディオ機能を実装できるようになるということです。
iOS 7に含まれるその他のオーディオ関連機能:入力選択(開発者が入力(ヘッドフォンマイクまたはデバイス内蔵マイク)を選択可能に)。また、マルチマイクデバイスで特定のマイクを選択できるようになります。マルチチャンネル機能強化により、オーディオチャンネルラベル(左、右など)の検出と、出力チャンネルと入力チャンネルの特定数の設定がサポートされます。iOS 7では、オーディオ録音時に開発者による許可の取得も必要になります。
Wi-Fi アクセサリの設定:
Appleは、iOS 7とMavericksにWi-Fiアクセサリを設定するための新しい方法を実装する予定です。これまでは、サードパーティ製のWi-Fiアクセサリを物理ポートに接続しないと、デバイス設定用のサードパーティ製アプリのダウンロードを促すメッセージが表示されませんでした。今後は、Mavericksの設定アプリとシステム環境設定(またはメニューバー項目)のWi-Fi設定から、デバイスを接続することなく、Wi-Fi経由でアクセサリを検索・設定できるようになります。これは、Appleが自社のAirPort製品で提供している機能に似ています。また、セットアッププロセス中にアクセサリ用のコンパニオンアプリをインストールすることもできます。
Appleが設計した新しい補聴器テクノロジー
AppleがBluetooth Low Energy(BLE)を利用したApple設計の新しい補聴器技術を発表すると報じられています。この技術により、iOSデバイスとペアリングした際の補聴器の使い勝手が大幅に向上します。Appleは既にBluetoothやその他の補聴器製品向けのMFiプログラムを提供していますが、BLEを介したApple設計の新しい補聴器技術を搭載した製品もまもなく登場します。この技術を搭載した製品は、補聴器と人工内耳の両方で今年中に発売される予定です。BLE技術は音声とデータの両方をサポートし、医師が患者の補聴器を遠隔調整するといった可能性を提供します。
デバイス管理の改善:
Appleは、iOS 7およびMavericksで「HID over GATTプロファイル」をネイティブサポートするBluetooth LEデバイスを開発者がより容易に開発できるようにしました。これは、AppleがiOSとOS XでBLEプロファイルをサポートする初めてのケースとなります。これにより、キーボードやコントローラーなどのBLE製品をiOSやOS Xに直接接続し、OSからネイティブに管理できるようになります。Bluetooth SIGは、「OEMは、バッテリー交換なしで何年も持続する超高効率のBluetooth Smartデバイスを商品化できる」と述べています。
近接性:
AppleがiOS 7で近接通信関連サービスに大幅な改善を加えると聞きました。当初はアクセサリメーカー向けではないようですが、Appleはコアロケーションを利用したBLE経由のiOS同士の近接通信サービスを計画しています。これは、Appleが基調講演のスライドで紹介したiBeacons機能によく似ています。この機能により、iOSデバイス同士が近接性に基づいて情報を送信できるようになります。例えば、お店に入った瞬間に、そのお店の位置情報に関する通知がすぐに届く、といった状況を想像してみてください。
AppleはiOSデバイス向けの次世代BLEおよびWi-Fiアクセサリの実現に向けて大きな一歩を踏み出しており、小売業者やその他のサードパーティと連携してiBeaconsの近接通信機能に関する大規模な計画を練っていると推測されます。見逃した方のためにお知らせしますが、Appleは通知センターへのフルアクセスと、今後数ヶ月で低消費電力Bluetooth製品の大幅な改善につながる新しい保存・復元サービスも開始する予定です。
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