匿名の「事情を知る情報筋」がThe Vergeに対し、Apple Musicの苦戦が続くスタートにも関わらず、いくつか明るい材料があると語っている。ストリーミングラジオ局「Beats 1」の比較的成功した立ち上げを例に挙げ、The VergeはAppleが大手音楽レーベルと締結した契約には、最大5つの追加局（例えば「オーストラリアまたはアジアに拠点を置くBeats 2局」や季節限定の局など）を立ち上げる権利が含まれていたと示唆している。また、レーベルは既にBeats 1での再生回数でPandoraよりも多くの収益を得ていると報じており、追加局の立ち上げはアーティストにとって利益をもたらす可能性があることを示唆している。

レポートによると、レーベル各社はApple Musicの加入者基盤に関して「様子見」の姿勢を取っており、Appleが10月に早期加入者向けに開始する無料トライアル期間が終了するまで、既存ユーザー全員を「トライアルユーザー」と見なしている。今のところ、Apple MusicはiTunesの有料音楽ダウンロード数のさらなる減少を引き起こしていないようだが、ダウンロード数は減少傾向にあり、Appleのストリーミングサービスへの加入者が増えれば、ダウンロード数はさらに減少すると予想される。しかし、加入者数が急増すれば、レーベルやアーティストへの支払いは、現在低い水準から回復する可能性がある。

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