血圧検査を受けたことがある人なら誰でも、通常は膨張式のカフで腕を圧迫して血液の循環を遮断し、その後徐々に収縮させていき、血液の循環が再開して正常に戻る時点を測定することを知っているでしょう。

しかし、本日公開されたAppleの特許には、センサー付きバンドを備えたApple Watchだけを使用して血圧を計算する巧妙な方法が記載されている…

基本的な考え方は、心拍を検知し、それが手首で生み出す脈拍を検知できれば、心臓から手首まで脈が伝わるまでの時間を計測できるというものです。これは脈拍伝搬時間（PTT）と呼ばれ、血圧の計算に利用できます。

手首装着型デバイスおよび関連方法は、非侵襲的に脈拍伝搬時間を測定し、その脈拍伝搬時間を用いて血圧値を算出する。手首装着型デバイスは、加速度計、光電式容積脈波計（PPG）または脈圧センサ、およびコントローラを備える。PPGまたは脈圧センサは、手首装着型デバイスに結合され、ユーザの手首への血圧脈拍の到達を検出する。コントローラは、加速度計からの出力信号を処理して血圧脈拍がユーザの心臓の左心室から伝播した時点を検出し、PPGまたは脈圧センサからの信号を処理して血圧脈拍が手首に到達した時点を検出し、左心室から手首への血圧脈拍の伝播の脈拍伝搬時間（PTT）を算出し、PTTに基づいてユーザの1つ以上の血圧値を生成するように構成される。

加速度計を胸に当てると心拍を検知し、既存の心拍センサーが脈拍を検知します。

この特許では、高血圧は心血管疾患の主要な危険因子であり、早期発見すればするほど、損傷を予防するための対策を講じられる可能性が高くなると指摘されています。定期的なモニタリングは、早期発見の可能性を高めるでしょう。

2015年、AppleのCEOティム・クック氏は、FDAの承認取得に時間がかかることが開発のペースを阻害する可能性があるため、Apple Watch本体に健康関連のセンサーを過剰に搭載することに慎重な姿勢を示していました。例えば、Appleは心拍モニターに必要なハードウェアが搭載されているにもかかわらず、酸素飽和度の測定には使用しないことを決定したようです。

しかし、FDAは今年初め、機器規制への新たなアプローチを通じて、デジタルヘルスおよび医療技術の革新を合理化することを目指していると発表した。

Patently Apple経由

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