そこで、長い年月を経て、Apple が本当に米国独占を終了し、iPhone を Verizon で販売すると仮定してみましょう。

OK！VerizonのiPhone 4が199ドル！ぜひゲット！

ちょっと待ってください。その独占権には代償が伴います。AT&Tは、例えばSamsung Captivate Android端末よりも、iPhone 4に多額の補助金を出しています。 

なぜ？排他性だから。  

このゲーム全体におけるAT&Tの役割は何でしょうか？iPhoneの独占権を取得し、その見返りとして、通常よりも多くの補助金を出しています。他のOSを搭載した携帯電話や他のハードウェアメーカーよりも多くの補助金を出しています。しかし、米国におけるiPhoneの独占にはそれだけの価値があります。iPhoneが他のネットワークで販売されれば、他の事業者に移ってしまう（移る？）スマートフォンの顧客を獲得しているのです。

独占が終われば、AT&Tの特別補助金もなくなる。1台50ドル？それとも100ドル？フランスでは、完全にオープンなiPhone 4は800ドル、アメリカでは600ドル。しかもAppleはヨーロッパでもっと高い料金（税金など）を請求している。  

つまり、独占が崩壊すると、消費者は（AT&Tへの補助金の喪失を補うために）iPhoneに支払う金額が増えるか、米国で販売されるiPhone1台あたりのAppleの収益が減少するかのどちらかになる。VerizonはiPhoneを250ドルで販売するのだろうか？それとも300ドル？

Verizon が契約すれば販売台数が飛躍的に増えるだろうと分かっている Apple が、特別補助金の埋め合わせとして iPhone 4 のキャリア価格を下げるのは容易に想像できる。続きを読む。

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