AppleのCEO、ティム・クック氏は今週末、中国を訪れ、地元のApple Storeを訪問するとともに、政府主催の「中国ビジネスサミット」に出席する予定だ。ブルームバーグの報道によると、クック氏はこのサミットに出席する数少ない米国企業幹部の一人であり、「現在の地政学的情勢において、中国でのビジネス展開がますます繊細になっていることを浮き彫りにしている」という。

報道によると、クックCEOとファイザーのCEOアルバート・ブーラ氏は、今週開催される中国ビジネスサミットに「出席する数少ない米国企業トップ」の一人だ。同イベントには「合計100人の外国代表が参加登録」しているが、今年の参加者リストには「米国企業の数が少ない」という。

米国からの他の出席者には、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者のレイ・ダリオ氏やインベスコ社長のマーティン・フラナガン氏などがいる。

クック氏とブーラ氏は、このカンファレンスに直接出席します。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響と、パンデミックへの対応として中国政府が厳格に定めたガイドラインにより、このカンファレンスが直接開催されるのは2019年以来初めてとなります。クック氏は2019年にもこのカンファレンスに直接出席しています。

報告書では次のように説明されている。

米国企業の参加は過去の会議でも最大規模ではなかったかもしれないが、今年の参加企業の少なさは、米国企業が自国で不要な注目を集めることを恐れ、中国での企業活動を控えたい意向を示している、と企業の考え方に詳しい北京在住の幹部は述べている。 

この問題に詳しい少なくとも3人の関係者によると、具体的には、企業はウィスコンシン州共和党議員マイク・ギャラガー氏が率いる新しい議会機関である中国共産党特別委員会の標的になりたくないとのことだ。関係者は公に話す権限がないため、身元を伏せた。

中国はアメリカ企業にとって、そのイメージを悪くしている。習近平国家主席が今週モスクワを訪問し、国際刑事裁判所から戦争犯罪で新たに告発されたロシアのウラジーミル・プーチン大統領から温かく迎えられたことも、企業幹部の懸念材料になっていると、関係者の一人は語った。

中国ビジネスサミットに先立ち中国を訪問していたティム・クックCEOは、三里屯のApple Storeを訪れ、中国人歌手ホアン・リンのパフォーマンスを鑑賞しました。クックCEOはこの訪問について自身のWeiboアカウントに投稿しました。

Apple Sanlitunで素晴らしいお客様とチームの皆様にお会いできて本当に嬉しかったです。Huang Lingさん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。今後のツアーのご成功をお祈りしています。

地元報道によると、クック氏はアップルの「Today at Apple」小売り企画の一環として「クリエイティブキャンプ」セッションにも参加したという。

クック氏の中国訪問は、Appleが中国以外のサプライチェーンの多様化を積極的に模索している中で行われた。同社はFoxconnやTSMCといったパートナー企業と共に、インドと米国の新たな生産施設に多額の投資を行っている。

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