オーストラリア連邦裁判所が本日、サムスン製タブレット「Galaxy Tab」の販売禁止を解除したことで、大陸をまたいで20件以上の訴訟に及ぶApple対Samsungの訴訟に新たな展開がもたらされた。同裁判所は、先月アナベル・ベネット判事が下した、SamsungのGalaxy Tab 10.1のオーストラリアでの販売禁止を命じる判決を全会一致で覆した。

シドニー・モーニング・ハールド紙は判決を次のように引用した。

サムスンは、オーストラリアにおける同端末に関するすべての取引記録を保持することを条件に、オーストラリアでGalaxy Tab 10.1を発売することが許可される。

サムスンのオーストラリア子会社は、「本日の全会一致の判決に満足している」と述べた。この判決を受け、アップルは高等法院に控訴する予定だ。連邦裁判所はまた、アップルが控訴の準備期間を確保するため、差し止め命令を金曜日の午後4時まで有効にするという同社の要請を尊重した。模倣疑惑に関する本格的な審理は2012年3月に予定されており、最終的な差し止め命令が下される可能性もある。

Appleは、Galaxy Tab 10.1N（縁に金属フレームを追加した改良版）の販売差し止めも求めている。Samsungは、デュッセルドルフの地方裁判所がGalaxy Tab 10.1の販売をAppleのiPadとの類似性が高すぎるとして差し止めた後、Galaxy Tab 10.1Nを開発した。この訴訟の審理は12月22日に予定されている。

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