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iOS 8はWi-Fiをスキャンする際にMACアドレスをランダム化し、マーケターによるユーザー追跡をブロックします
2014年6月9日午前7時54分(太平洋標準時)
Apple があまり語っていない iOS 8 の機能の 1 つは、WiFi ネットワークをスキャンするときにデバイスの MAC アドレスをランダム化する機能です。
iOS 8 では、Wi-Fi スキャンの動作が、ランダムなローカルで管理された MAC アドレスを使用するように変更されました。Wi-Fi スキャンに使用される MAC アドレスは、必ずしもデバイスの実際の (ユニバーサル) アドレスとは限りません。iOS デバイスがスキャンを完了すると、実際の MAC ID が提供されます。
これはセキュリティとプライバシーのための予防措置と思われますが、マーケティングおよび分析企業はこの固有識別子を日常的に使用して、Wi-Fi ネットワークをスキャンしている近くのデバイスに関するデータを収集しています。ニューヨークタイムズは昨年、ノードストロームでの同様の実験についての記事を掲載しました。また、小売業者にデータを販売する複数のマーケティング会社などが、Wi-Fi ネットワークをスキャンしているデバイスから MAC アドレスを取得する同じ方法を使用しています。これらの企業の 1 つである Euclid Analytics は、現在 iPhone の MAC アドレスをクライアントの支援に使用している方法について説明しています。「MAC アドレスは、デバイス所有者の実際の ID やその他の個人データを明らかにするものではありません」としながらも、収集したデータはクライアントの「店舗レイアウトの改善、プロモーションやセールのタイミングの決定、広告の効果の測定、スタッフ数や営業時間の設定」にも役立てられています。
これらのマーケティング会社は、Samsung や Android デバイスに対しても同様のことを行っていますが、これらのデバイスも現在は MAC アドレスを自動的にランダム化していません。しかし、Apple は iOS 8 でこれに終止符を打つ可能性があるようです。