本日、ティム・クックCEOはアムステルダムで開催されたスタートアップフェストのオープニングインタビューで、Appleのヘルスケア業界における野心的な目標についていくつかコメントしました。そして今、Appleがヘルスケア分野のプライバシー規制を専門とする上級弁護士を募集していることが明らかになりました。この求人情報は昨日（Business Insider経由）に最初に掲載されました。

求人情報によると、AppleはHIPAA（医療保険の携行性と責任に関する法律）とそれがAppleの医療分野への取り組みに及ぼす影響に焦点を当てた「プライバシーカウンセル」を募集している。HIPAAは、患者の医療記録や保険会社、医師、病院に提供されるその他の情報を保護するためのプライバシー基準を定めた一連の法律である。

Appleは一般的にHIPAAが適用される分野に踏み込むことはありませんが、この求人情報を見ると、同社がHIPAAの適用対象となるような形で健康関連事業の拡大を目指していることが窺えます。求人情報には、Appleが「一流の法律事務所または企業」で5～9年の経験を持ち、「優れた学歴」を持ち、「健康プライバシーの専門知識」を持つ人材を求めていると明記されています。

Business Insiderが指摘しているように、Appleは現在、CareKit開発者向けにHIPPA準拠のバックエンドを提供していません。しかし、この求人情報を見ると、Appleはそれに関連した何かを探しているようです。Appleはこの求人について次のように述べています。

この役割では、次のようなさまざまな最先端プロジェクトにおいて、ビジネス、エンジニアリング、法務チームの主要メンバーと直接連携する機会が提供されます。

• プライバシーバイデザインのレビューとプロジェクト
• プライバシーに関する苦情や侵害への対応、コンプライアンスおよび監査フレームワークのサポート
• ライセンスおよび調達取引や企業買収におけるプライバシー面に関するアドバイス
• プライバシー法に関するポリシーと手順の起草を支援する

本日、スタートアップフェストでのインタビューで、クックCEOはAppleがヘルスケア分野を、アプリが大きな課題に取り組むための破壊的イノベーションの起点と捉えていると述べました。Apple Watchの発売とHealthKitの導入以来、ヘルスケア業界におけるAppleの役割は急速に拡大しており、その勢いは当分衰える気配がありません。

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