
ハンナ・ビーチの物語 2012年6月
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TIME誌の表紙記事は「中国はいつまでアップルが国内で巨額の利益を上げることを許すのか?」と問うている。
2012年6月21日午前10時8分(太平洋標準時)
上の画像からもわかるように、明日発売のTIME誌(米国版と国際版)の表紙記事のタイトルは「Made in China:Appleの未来はなぜ世界最大の市場にかかっているのか」です。TIME誌のハンナ・ビーチ氏は、中国、台湾、香港でのiPhone販売増加が、Appleが4月に発表した過去最高の392億ドル(中華圏は79億ドル)の利益に大きく貢献したことを指摘しつつ、「ますます国家主義的な姿勢を強める中国政府は、Appleのような外国企業が自国でこれほどの利益を上げることをいつまで許すつもりなのか」と疑問を投げかけています。「中国におけるApple崇拝」と題された記事全文は、TIME誌の購読者限定でこちらからご覧いただけます。以下は抜粋です。
中国人の大多数は、Appleのサプライヤー工場の労働条件に憤慨しているわけではない。数年前に発生したFoxconn従業員による集団自殺は、中国よりも欧米で大きく報道された。…しかし、中国の若者が工場労働を避けるようになり、他の多くの企業が労働力不足を訴えているにもかかわらず、Foxconnは新規雇用を続けている。(Appleはサプライヤー工場の労働者向けに教育プログラムを実施している。)…自殺、労働災害、過酷な労働時間など、Foxconnに対するあらゆる批判にもかかわらず、若い中国人は依然としてApple製品の製造に従事したいと考えている。
…アップルと中華人民共和国の関係は、世界経済の最も明るい機会であると同時に、最も厄介なジレンマをも象徴している。アメリカの巨大テクノロジー企業は、遠く離れた地で自社の事業慣行をどの程度適応させるべきかを決定しなければならない。アップルは中華王国において西洋の最高峰を代表するべきか、それとも、より健全とは言えない中国企業のやり方に従わなければならないのか?中国側は、ますます国家主義的になる政府が、アップルのような外国企業が自国で巨額の利益を上げることをいつまで許すのだろうか?その板挟みになっているのは、工場での労働と高級品への嗜好によって世界市場の未来を左右する13億人の中国人である。