中国ベンダーのProviewは、中国におけるiPad商標の権利を保有している模様だ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、 Proviewの債権者代表の発言を引用し、Appleからの賠償額は「最大20億ドルに達する可能性がある」と 報じた。これは従来の15億ドルから増額された額だ。資金難に陥ったProviewは最近破産申請を行ったため、裁判所はこれを銀行がProviewへの融資を回収するための最後の手段と解釈する可能性がある。

香港の裁判所は昨年、AppleとProviewとの契約は有効であるとの判決を下したが、この訴訟は中国本土で依然として係争中である。ダウ・ジョーンズが公開した裁判所文書によると、2009年12月23日、Apple of CaliforniaはProviewから韓国、タイ、シンガポール、中国におけるiPad商標の権利を、現在の価値で約55,494ドルというわずかな金額で購入したことが示唆されている。Proviewは過去の侵害および詐称通用に対する訴訟権を放棄した。

Proviewは、依然として商標権を保有しており、契約には中国市場は含まれていないと主張している。中国本土の別の裁判所もProviewの主張を支持したため、iPadの輸出入差し止め命令の可能性が出てきた。世界最大の受託製造業者であるFoxconnは、Appleのタブレットを中国で独占的に製造している。

Proviewの楊栄山会長は本日、  「適切な補償が得られなければ、Appleは中国本土でiPadの商標を使用しません」と述べた。かつては著名なモニターベンダーだった深圳に拠点を置くProviewは、2000年にiPadという製品の開発を開始したと主張している。iPadは「インターネット・パーソナル・アクセス・デバイス」の略称だ。では、ProviewのiPadはどのような製品なのだろうか？ 画像は休憩後に掲載する。

Appleは、Proviewが意図的に契約履行を拒否し、Appleを不必要な商標ライセンス契約に追い込もうとしていると主張した。同社は「数年前にProviewからiPadの商標に関する全世界的権利を10カ国で取得した。ProviewはAppleとの契約履行を拒否しており、香港の裁判所もこの件でAppleの主張を支持している」と述べた。世界的に人気のある製品を全国的に禁止することは現実的ではないという地元税関の姿勢にもかかわらず、30以上の中国都市の当局は、この製品を小売店から撤去した。

Proviewの2000年製iPadは、AppleのiMacによく似ています。1998年から2000年にかけて、1万台から2万台が製造されました。画像はMIC Gadgetより提供。

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