ニューヨーク市で最も古いApple Storeが、まもなく8年ぶりの大規模改装を迎えます。この改装により、旗艦店は新たな創造性を育む空間として生まれ変わり、Apple Retailの歴史に幕を閉じることになります。

Apple SoHoの改装では、今後のToday at Appleイベントで利用するためのフォーラムとビデオウォールが設置されます。フォーラムは、Apple Store初期のデザイン要素であったシアターに代わるものです。シアターは段階的に廃止され、SoHoのシアターは米国で最後のシアターとなり、日本ではApple銀座と心斎橋の2店舗のみが残っています。

新しいフォーラムでは、モジュール式の座席、ヒアリングループを備えた改良されたオーディオシステム、そして以前の店舗のプロジェクションディスプレイと比べて大幅に大型化・高輝度化されたLEDビデオウォールが提供されます。ソーホーのアップグレードでは、ニューヨーク市初のApple Storeブリーフィングルームも、ビジネス顧客やイベントゲスト向けに再設計されたボードルームに置き換えられます。他にも、以前のApple Storeのデザインには見られなかった洗練された仕上げや備品など、サプライズをご用意しています。これらの変更は、店舗の特徴であるガラスの階段や歴史あるレンガ造りのファサードを損なうものではありません。

改装工事は9月1日に開始され、店舗は予約制の販売・サービスから、収容能力に余裕ができた時点で従来型の営業に戻されました。同時に、店舗上階に仮設の仕切り壁が設置され、旧劇場と販売エリアが区切られました。パンデミックの影響で団体イベントが開催できなかったため、このスペースはほとんど利用されていませんでした。完成予定は公表されていません。パンデミックが工事計画や期間に影響を与えるかどうかは不明です。

シアターは、スティーブ・ジョブズがタイソンズコーナーにある世界初のApple Storeで導入した店舗機能の一つです。店舗では最新のソフトウェアとハ​​ードウェアに関するグループプレゼンテーションが行われ、注目を集める店舗では著名ゲストを招いてパフォーマンスが披露されました。初期のApple Storeのうち40店舗以上がシアターを備えていましたが、その後ほぼすべての店舗が改装され、Genius Barのサービスを優先するようになりました。

Apple SoHoのシアターは、ニューヨーク市でのイベントスペースとしての人気により存続しました。この店舗では、著名な作家、ミュージシャン、映画製作者などが定期的に来場していましたが、ブルックリンのApple Williamsburgや、再設計されたApple Fifth Avenueといった新しい店舗では、Today at Appleによって活気を取り戻した、より大規模でモダンなフォーラムが誕生しました。

Apple SoHoの改装は今回が初めてではありません。シアターは2006年に初めて改装され、2012年にはストアが最初の大規模な改築工事と仮設店舗への移転を行った際に再度改装されました。 

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