macOS 11 Big Surでは、Macを将来に向けて準備することに重点が置かれていますが、かつてのMacを彷彿とさせる変更点が2つあります。macOS Big Surでは、Macの起動音が復活し、バッテリー残量の目安も表示されます。

起動チャイム

2016年モデルのMacBook Proの登場により、Appleは起動時に鳴るMacの象徴的な起動音を廃止しました。これはMacが静かに起動することを意味していました。当時としては小さな変更でしたが、長年続いた伝統の終焉を告げるものでした。その後、新しいMacBookで再び起動音を鳴らすことが可能だと人々は気づきましたが、そのためにはターミナルからNVRAMを調整する必要がありました。

しかし、macOS 11 Big Surでは、Macの起動音があの輝きを取り戻しました。起動時にあの象徴的な音が鳴り、必要に応じて有効または無効にできる新しい設定が追加されました。

新しい設定を見つけるには、システム環境設定アプリを開き、「サウンド」設定パネルに移動します。そこから「サウンドエフェクト」を選択すると、「起動時にサウンドを再生する」という新しいチェックボックスが表示されます。デフォルトでは有効になっているようですが、必要に応じてチェックボックスをオフにできます。

バッテリー残り時間

2016年のMacBook Proの発表時に遡りますが、Appleはバッテリー駆動時間の「残り時間」の推定値を廃止しました。この決定は、最新モデルのMacBook Proのバッテリー駆動時間に関する苦情が増加したことを受けてのものです。当時のAppleの理由については、以下のように説明しました。

最新の低消費電力プロセッサが様々なタスクを切り替える際の動作に原因があると考えられます。「残り時間」の予測が不正確だったため、最新マシンのユーザーに正確な情報を提供できず、対応が追いつきませんでした。調査に詳しい情報筋によると、Appleはここ数週間にわたりバッテリー駆動時間に関する苦情を徹底的に調査し、新型MacBook Proのバッテリーは期待通りに動作しているとの結論に至りました。

しかし、macOS 11 Big Surでは、Appleはバッテリー駆動時間の「残り時間」の推定値を正確に表示する方法を見つけたようです。メニューバーからバッテリーアイコンをクリックすると、MacBookの現在の充電容量であとどれくらい使えるかの推定値を確認できるようになりました。

システム環境設定アプリの「バッテリー」設定パネルから詳細にアクセスすることもできます。ここでは、使用履歴、電源管理コントロール、バッテリーの状態に関する詳細を確認できます。

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