サムスンは本日、世界的な半導体供給の「深刻な不均衡」があり、チップ不足により主力製品であるNoteの発売が遅れる可能性があると警告した。アナリストらはまた、この供給不足はAppleを除くほぼすべての企業に影響を与えていると指摘している。

ブルームバーグの報道によると、 「サムスンは、この危機が次の四半期に悪影響を及ぼすと予想している」とのことだ。共同最高経営責任者（CEO）のコ・ドンジン氏は、ソウルで行われた年次株主総会で、10年以上にわたり毎年発売してきたギャラクシーノートの新型モデルを、今年は発売しない可能性があると述べた。

コンチネンタルAGからルネサス エレクトロニクス、イノラックスに至るまでの業界大手はここ数週間、自動車からゲーム機、モバイル機器に至るまであらゆる製品に対する前例のないコロナ時代の需要により、予想よりも赤字が長引く可能性があると警告している。 

「ITセクターでは、世界的に半導体の需給に深刻な不均衡が生じています」と、同社のIT部門とモバイル部門を統括するコー氏は述べた。「厳しい環境にもかかわらず、当社の事業リーダーたちは海外のパートナーと協議し、これらの問題解決に取り組んでいます。しかし、不足問題が100%解決したとは言い難い状況です。」

サムスン証券のアナリスト、MSファン氏はブルームバーグに対し、「TSMCが製造するクアルコムAPチップの供給逼迫は、Apple以外のすべての企業に影響を与えている」と述べた。ファン氏によると、この問題はディスプレイドライバICの供給やテレビ市場にも影響を与え、LCDパネルの価格上昇につながるという。

ブルームバーグはまた、「一部のアナリストは、今後数ヶ月で供給不足はほぼ解消される可能性があると述べている。しかし懸念されるのは、特定の分野での供給逼迫が長引けば、最終的には家電業界全体の成長を阻害し、価格が高騰する可能性があるということだ」と指摘している。

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