ロイター通信によると、昨年の電子書籍裁判の判決に対するアップル社の控訴審で、一部の判事は、同社と出版社との契約は競争を阻害するどころか促進するものだとする同社の主張に同情的な姿勢を示しているようだ 。

デニス・ジェイコブズ巡回裁判所判事は司法省の弁護士に対し、出版社が協力して「略奪的価格設定」を行っている「独占企業」を倒すのがなぜ間違っているのかと質問した。

「ネズミたちが集まって猫に鈴をつけようとしているようなものだ」とジェイコブス氏は語った。

裁判所は以前、アップルが電子書籍市場に参入した当時、アマゾンが90％の市場シェアを握っていたという証拠を聞いていた… 

もう一人の巡回裁判官、デブラ・リビングストン氏は、通常であれば「完全に合法」である契約に関してアップルが独占禁止法違反で訴えられたことは「憂慮すべきこと」だと述べていた。

司法省の弁護士マルコム・スチュワート氏は、出版社はいずれも単独で契約を締結したはずはなく、電子書籍の価格を吊り上げるために故意に行動していたと主張した。アップルの弁護士セオドア・ブートラス氏は、アップルの行為を「革新的で競争促進的」と評し、一部の電子書籍タイトルの価格は上昇したものの、電子書籍市場全体の平均価格は下落したと指摘した。

事件は継続中。

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