サードパーティのアプリ開発者は、iOS 11で初めてiPhone 7/Plus（そしておそらく今年のiPhone）のNFCチップにアクセスできるようになります。これまでは、近距離無線通信チップの使用が許可されていたのはApple Payだけです。

Apple の WWDC 基調講演では、Apple Watch がジムの機器とデータを同期する様子が紹介され、チップの使用が支払い以外にも拡大されることが示唆されましたが、新しい開発者向けドキュメントでは、サードパーティ製のアプリでもチップを使用できるようになると述べられています…

この文書は Engadgetによって発見されました。

この新しいフレームワークにより、最新のiPhoneに搭載されたチップは、Apple Payタグだけでなくあらゆるタグを読み取り、端末の位置情報に基づいて操作できるようになるようです。NFCにより、iOSアプリが接続デバイスと通信する方法がさらに広がり、iPhoneはNFCベースのキーカードや、ロンドンのオイスターカードやベイエリアのクリッパーカードといった交通パスを置き換える可能性も秘めています。

しかし、言及されているような決済カードの使用が許可されるかどうかは定かではありません。Appleはセキュリティ上の理由から、銀行アプリへのNFCの搭載に強く抵抗してきました。Appleは、Apple Payが決済セキュリティのゴールドスタンダードであり、銀行が安全性の低いソリューションを提供することを望まないと主張しています。

Engadgetはまた、AppleがW1チップをベースにした独自の簡単ペアリングシステムの独占性を維持するために、NFC経由のデバイスペアリングを禁止する可能性があると推測しています。このペアリング方法は現在、AirPodsと一部のBeatsヘッドフォンに限定されています。

Apple の開発者向けドキュメントには、許可されるか許可されないかの使用形式に関する手がかりがあまり示されていません。

アプリはタグを読み取ることで、ユーザーの物理的な環境やそこにある現実世界のオブジェクトに関する詳細な情報をユーザーに提供できます。例えば、お店で見つけた商品や美術館で訪れた展示物に関する情報をアプリから提供できます。

アプリはフォアグラウンドにあるときにのみ NFC タグの読み取りが許可されるようで、タグが検出されても自動的に通知をポップアップ表示することはできないようです。

下のiFixitによるiPhone 7の分解写真では、NFCチップが黄色でハイライトされています 。ある脱獄開発者が最近、このチップへの非公式アクセスに成功しました。

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