エミネムのプロデューサーであるFBTプロダクションズは、エミネムのデジタル著作権使用料をめぐってアップル社とユニバーサル社を相手取った訴訟に勝利した。この勝利はデジタル音楽の売り上げに多大な影響を及ぼす可能性がある。

サンフランシスコ控訴裁判所は先週、iTunesの売上と着信音の著作権使用料はCDの売上と同じようにカウントされるべきだが、再利用のためにライセンスされたマスターとして計上されるべきだという以前の判決を却下した。この再利用に対して、ユニバーサルとアップルが受け取る純収入の50パーセントが支払われるべきである。

これは、デジタル販売はCD販売と同様にカウントされるべきであると主張した昨年の下級裁判所の判決に従ったものである。

世界で最も売れているアーティストの一人であるエミネムの側は、ユニバーサルが通常の著作権使用料ではなく、デジタル音楽と着信音の売上から得る純収入の半分を要求している。これは相当な金額であり、ユニバーサルがこの訴訟に全力を尽くして対抗しようとしているのも不思議ではない。

「契約書は、レコード販売条項にかかわらず、マスターライセンス条項に基づきアフターマスがFBTに50%のロイヤリティを支払う義務を負うことを明確に規定している」と、3人の判事で構成される合議体は判決文で述べた。「契約書は明確であり、アフターマスの解釈に合理的に影響を及ぼすものではなかったため、地方裁判所がFBTの公判前判決を却下したのは誤りである」

「一方、今回の判決は特定のレコーディング契約の文言に関するものだけであり、法的な先例となるものではないことに留意すべきだ」とユニバーサル ミュージック グループの広報担当者は回答した​​。

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