最近、ジョニー・アイブ氏との華やかな提携に関するOpenAIの発表ビデオを探したけれど見つからなかったという方もいるかもしれません。OpenAIは、65億ドルの契約を新たなAIハードウェア開発に向けた画期的な一歩と宣伝してからわずか数週間後に、元のブログ記事とそれに付随する9分間のビデオをひっそりと削除しました。その経緯を以下にお伝えします。

取引は継続中だが、ブランド力は少し低下している

The Vergeに提出された声明によると、OpenAIは「Googleのムーンショット工場からスピンアウトした補聴器スタートアップ企業Iyoによる商標訴訟」に関連する裁判所命令に従ってコンテンツがオフラインにされたと述べています。

以下は OpenAI の The Verge への声明全文です。

「iyOからの『io』という名称の使用に関する商標権侵害の申し立てを受け、裁判所の命令により、このページは一時的に閉鎖されています。当社はこの申し立てに同意できず、対応を検討中です。」

アイブ氏陣営も既に譲歩するつもりはないことを示唆している。ブルームバーグへの声明の中で、アイブ氏の広報担当者は次のように述べた。

「これは全く根拠のない苦情であり、我々は断固として対抗します」

ウェブページが消えているにもかかわらず、OpenAIとアイブ氏は両者とも、パートナーシップ自体は順調に進んでいると述べている。今月初めに発表された当初の契約では、OpenAIがアイブ氏のハードウェアスタートアップであるIO Productsを買収し、そのチームをサンフランシスコにあるOpenAIの研究・エンジニアリンググループと統合することになっていた。

当時、OpenAIはこの動きを、より人間中心のアプローチで消費者向けAIデバイスを設計するための最大の一歩と位置付けていました。最終製品が「io」という名称で出荷されるかどうかは、今のところ不明です。

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