シンジケート番組「Conversations on Health Care」のラジオインタビューで、 アップルの最高執行責任者（COO）ジェフ・ウィリアムズ氏は、サプライチェーンにおける児童労働の実態をめぐって同社が批判されているのは、同社が積極的に児童労働の実態を追及しているからだと述べた。他の企業はただ黙っているだけだと彼は言った。

どの企業も児童労働について話したがりません。彼らは児童労働に関わりたくないのです。私たちはこの問題に光を当てています。工場で未成年労働者が見つかったケースを徹底的に調査し、サプライヤーや労働組合と協力して抜本的な対策を講じ、変化を起こそうとしています。

そして、毎年それを公表しています。そのことで多くの批判を受けています。しかし、変化を起こす唯一の方法は、正面から取り組み、話し合うことだと考えています。

アップルは長年にわたり、同社のサプライチェーンで未成年労働者が発見されて非難を浴びており、ウィリアムズ氏は以前にもこうした問題に対するアップルの異例の姿勢について語っている…

2014年、パノラマのドキュメンタリー番組で、アップルのサプライチェーンに繋がるインドネシアの錫鉱山で児童労働が行われていたことが明らかになったとき、ウィリアムズ氏は、単に立ち去るよりも変化のために努力する方が道徳的だと語った。

Appleには2つの選択肢があります。1つは、すべてのサプライヤーがインドネシア国外の製錬所から錫を購入するようにすることです。これはおそらく私たちにとって最も容易な方法であり、批判からも確実に逃れられるでしょう。しかし、これは怠惰で卑怯な道です。なぜなら、Appleはインドネシアで採掘される錫のごく一部しか消費していないため、インドネシアの労働者や環境の状況改善には全く役立たないからです。私たちは2つ目の道を選びました。それは、引き続き積極的に関与し、共同で解決策を推進することです。

Appleは 毎年恒例のサプライヤー責任進捗報告書の中で、サプライヤーと協力して同社の基準を遵守するよう努めており、協力を拒否するサプライヤーは排除していると述べています。Business Insiderは、Appleの最新の報告書では160万人の従業員を対象とした合計633件の監査が実施され、16件の児童労働が検出されたと報じています。

ウィリアムズ氏は、世界に良い変化をもたらすことが彼のチームの最大の動機であると述べ、発展途上国の医療に大きな変化をもたらす HealthKit と ResearchKit の力を強調した。

これはAppleにとって最も関心のあることの一つです。私たちは、この制度が民主化をもたらす可能性を強く信じています。世界の一部の地域では素晴らしい医療が受けられる一方で、他の地域では不必要な苦しみを強いられているという不公平さ。

彼は自閉症を例に挙げました。自閉症は手遅れになるまで診断されないことが多いのです。早期診断によって脳の発達に影響を与える介入が可能になり、それを促進するアプリもあると述べました。

アフリカでは、人口10億人を超えるアフリカ全土で、自閉症の専門医として訓練を受けた人が55人います。[…] 自閉症に早期介入することで、IQや社会性の面で人々の生活に影響を与えること、それが私たちの朝のモチベーションになっています。

写真：ロイター

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