AirTagが昨年初めて市場に登場した際、多くの人が疑問に思ったのは、Appleのトラッカーが犬や猫などのペットの追跡に使えるかどうかでした。そして今、Find Myに対応した初のドッグタグが正式に発売されましたが、愛犬に取り付ける前にいくつか注意すべき点があります。

YIPスマートタグは現在PetSmartで販売されており、「人生で最も大切なものを見つけるのに役立つ」と謳われています。このタグは完全にカスタマイズ可能で、他のドッグタグと同様に刻印も可能なので、ペットの名前や、誰かにすぐに確認してもらいたい連絡先情報を刻印できます。

YIPスマートタグが従来のドッグタグと大きく異なるのは、もちろんそのスマート機能です。このタグはAppleの「探す」ネットワークと連携しており、iPhoneやiPadの「探す」アプリを使ってペットの追跡が可能です。また、YIPスマートタグは広大な「探す」ネットワークにもアクセスできるため、iPhoneユーザーが近くにいると常に位置情報が更新されます。

同社は次のように説明している。

YIPスマートタグは、刻印可能なIDタグで、あなたの大切なものを見つけるのに役立ちます。このタグは、Appleの「探す」ネットワークに接続された何億台ものAppleデバイスと通信します。iPhoneまたはiPadの「探す」アプリに、YIPスマートタグをわずか数ステップで追加できます。困った時は、「探す」アプリを開いて地図上でスマートタグの位置を確認したり、紛失モードに設定しておけば、スマートタグが他のAppleデバイスと接触した際にiPhoneから通知が届きます。 

YIPスマートタグは、PetSmartのウェブサイトで34.99ドルで購入可能で、ローズゴールドとブラックの2色展開です。防水性と耐候性を備え、ペットの首輪に簡単に取り付けられるリングが付属しています。

しかし、注意点が一つあります…

AirTagが発表されて間もなく、Apple幹部のKaiann Drance氏はインタビューで、AirTagは人やペットではなく、物を追跡するために設計されたと述べました。Drance氏は、AirTagを使ってペットを追跡する場合、「ペットの位置を追跡できるように、移動中のペットが『探す』ネットワーク内のデバイスの範囲内に入るようにする必要がある」と明言しました。

犬を飼っている人なら誰でもわかるように、放し飼いの犬は素早く、決まったパターンもなく動き回ります。例えば、ある瞬間はiPhoneの圏内にいたのに、次の瞬間には3ブロックも離れた場所にいる、なんてことも。こうした高速移動によるリアルタイムの位置追跡は、AirTagや「探す」ネットワークが必ずしも得意とする分野ではありません。特に、犬がiPhoneの圏外になった場合はなおさらです。

愛犬が近所をうろつくかもしれないと分かっている場合は、AirTag や YIP Smart Tag のようなものが代替案として適しているかもしれませんが、たいていの場合は、ペットの追跡には専用の GPS 犬用首輪を使用する方がよいでしょう。

これに最適なアクセサリーの一つが、Fiスマートドッグカラーです。FiスマートドッグカラーがAirTagやYIPスマートタグなどと異なる点は、内蔵GPSとLTE接続機能を備えていることです。つまり、愛犬が他のiPhoneの電波圏内にいるかどうかに関わらず、リアルタイムで愛犬を追跡できるのです。

私たちはFiスマートカラーを何度か詳しく見てみました。

• レビュー：FiスマートカラーはGPSとLTEを使用してiPhoneで愛犬の位置を追跡します
• 愛犬にエアタグ？Fiで愛犬をどこにいても追跡！150ドルで

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