契約製造業者のウィストロンは、インドのバンガロールにある自社工場で発生した暴動を受け、iPhoneの組み立て作業が中断されたとの報道を確認した。動画（下記）には、人々が組み立てユニットを襲撃し、窓を割り、車を横転させ、放火する様子が映っている。ウィストロンは、被害総額を43億8000万ルピー（6000万ドル）と推定している。

土曜日に発生した暴力的な抗議活動は、ウィストロン社による低賃金をめぐって発生したとされています。複数の報道によると、この暴動には約2,000人の労働者が参加し、100人以上が警察に逮捕されたとのことです。

タイムズ・オブ・インディアが報じた。

夜勤を終えて工場から出てきた約2,000人の従業員の大半が暴れ回り、会社の家具や組立設備を破壊し、車両への放火まで試みた。警察幹部とコラー地区の隊員が現場に急行した。

ウィストロン社は今回の暴動についてまだコメントしていないが、タイムズ・オブ・インディアの情報筋によると、従業員の不満は給与の送金がきっかけとなったという。情報筋によると、従業員たちは入社時に約束された金額が支払われないことに憤慨していたという。

「工学部卒の学生には月給2万1000ルピーが約束されていたにもかかわらず、ここ数ヶ月で1万6000ルピー、そしてさらに1万2000ルピーにまで減額されました。工学部以外の卒業生の月給は8000ルピーまで減額されました。私たちの口座に振り込まれる給与額は減っており、その様子を見るのは苛立たしいものでした」と、ある従業員は訴えた。

金曜日の夜、従業員たちはフロアで給与について話し合いを始め、中には銀行口座にわずか500ルピーしか振り込まれていないと主張する者もいた。シフトが終わる頃には怒りは暴力へと発展したと、従業員は付け加えた。

いくつかのTwitterアカウントにこの出来事のビデオが投稿されている。

BBCニュースは、労働者らが4か月間低賃金で働いており、人事部との会議で紛争が解決できなかったために暴動が始まったと主張していると報じている。

ウィストロンは、暴徒は従業員ではないというかなり信じ難い主張をしたが、被害によりiPhoneの組み立てが中断されたことは認めた。

同社はAFP通信への声明で、労働者の苦情には直接言及しなかったが、「この事件は、外部から来た身元不明の人物が不明な意図を持って同社の施設に侵入し、損傷を与えたことによって引き起こされた」と述べた。

同社はできるだけ早く業務を再開すると述べた。

ウィストロン社は工場で約1万5000人の従業員を雇用している。地方政府は暴力行為を非難したが、適正な賃金の支払いを確保すると述べた。

カルナタカ州のC・N・アシュワトナラヤン副首相は「無謀な」暴力を非難し、州政府は事態が「迅速に解決」されるようにすると述べた。

「我々はすべての労働者の権利が正当に保護され、滞納金がすべて支払われることを保証する」と彼はツイートした。

アップルはロイターに対し、調査を開始したと語った。

アップルは電子メールで「当社は現地にチームを派遣しており、ウィストロンのナラサプラ工場で直ちに詳細な調査を開始した」と述べ、サプライチェーンの全員が尊厳と敬意を持って扱われるよう尽力して​​いると付け加えた。

アップルは、スタッフと監査人を現場に派遣し、警察の捜査に協力していると述べた。

同社は先週、中国における労働法違反に加担したとして告発された。

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