

Mozillaは、Firefoxバージョン91でCookie処理に大幅なプライバシー強化を加え、あらゆるウェブサイトの閲覧履歴を完全に消去できるようになりました。Mozillaのブログ投稿によると、ウェブサイトやそこに埋め込まれたトラッカーによってユーザーのコンピュータに保存されたすべてのCookieとスーパーCookieを簡単に削除できるようになったとのことです。
「Total Cookie Protection を基盤とした Firefox 91 の新しい Cookie 削除アプローチにより、隠れたプライバシー侵害を防ぎ、どの Web サイトがコンピューターに情報を保存しているかを簡単に確認できるようになります。」
Firefox 91では、ユーザーがウェブサイトの利用をやめると、ブラウザはそのウェブサイトの「Cookie jar」に保存されているすべてのCookie、スーパーCookie、その他のデータを自動的に削除します。この「拡張Cookie消去」機能により、サードパーティのCookieが残ってしまうことなく、ブラウザからウェブサイトの痕跡をすべて簡単に削除できます。
この機能は、AppleがiOS 15のプライベートリレー、そしてそれ以前のAppleでサインイン、そしてSafariの他の機能で、ウェブサイトがプラットフォーム間でユーザーを追跡するのを防ぐために行っていることと似ています。Firefoxは、この新しい拡張Cookie消去機能がどのように役立つかを次のように説明しています。
例えば、facebook.com、comfypants.com、mealkit.com にアクセスしたとします。これらのサイトはすべて Firefox にデータを保存し、コンピュータに痕跡を残します。このデータには、Cookie や localStorage といった一般的なストレージデータだけでなく、サイト設定や HTTP キャッシュなどのキャッシュデータも含まれます。さらに、comfypants.com と mealkit.com には facebook.com の「いいね!」ボタンが埋め込まれています。
埋め込まれたサードパーティリソースは、データの消去を複雑にします。拡張Cookie消去機能が導入される前は、Firefoxはユーザーが指定したドメインのデータのみを消去していました。つまり、 comfypants.comのストレージを消去すると、Firefoxは comfypants.comのストレージを削除し、そこに埋め込まれたサイト( facebook.com ) のストレージは残していました。facebook.comの埋め込みストレージが残る ということは、次回comfypants.comにアクセスした際に、 Firefoxが ユーザーを識別して追跡できることを意味します 。
Firefox に組み込まれている Total Cookie Protection により、Web サイトが Cookie を使用して Web サイト間でユーザーを追跡できなくなります。

そのため、Firefox の「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Cookie とサイトデータ」>「データの管理」をクリックすると 、データが保存されている個々のドメインが表示されなくなりました。代わりに、Firefox はアクセスしたウェブサイトごとに Cookie ジャーの一覧を表示します。つまり、ウェブサイトがコンピューターに保存したすべてのデータを簡単に認識し、削除できるようになり、ウェブサイトに埋め込まれたサードパーティの残存データを心配する必要がなくなります。
Firefox で拡張 Cookie 消去を有効にするにはどうすればいいですか?
ユーザーは「厳格なトラッキング防止」を有効にする必要があります。有効にすると、特定のウェブサイトのデータを消去するたびに、拡張Cookie消去が使用されるようになります。
ユーザーがサイトの Cookie やキャッシュを削除するだけでなく、Firefox に保存されているデータとともに履歴からも削除したい場合は、履歴メニューの「このサイトを忘れる」オプションを使用できます。
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