2015年10月10日午後2時16分（太平洋標準時）

ラリー・サリブラ氏らは、Appleが中国でApple Newsサービスを無効化していることを発見した。おそらく最も懸念されるのは、Appleのそのやり方だ。

アメリカで購入したデバイスにダウンロードして保存したニュースコンテンツが、中国に入国する前から検閲されている。私のスマホがたまたま国境を越えた中国の電波に接続したというだけの理由で。デバイス上での検閲は、グレート・ファイアウォールでサーバーがブロックされたり、特定の国のiTunesアカウントを持つ顧客向けに機能が有効にされなかったりするのとは全く異なる。Appleに選択肢がほとんどないからといって、この行為が不気味で非道なものであることに変わりはない。

ニューヨーク・タイムズ紙は、Appleが非公式に、中国本土でApple Newsの提供を停止することを確認したと報じている。

事情を直接知る人物によると、アップルは中国でニュースアプリを無効化した。これは、中国のメディアとオンライン表現を規制する厳格な規則を外国企業が管理することがいかに難しいかを示す最新の兆候だ。米国で携帯電話を登録してアプリを既にダウンロードしている顧客は、海外旅行時にもアプリ内のコンテンツを見ることができるが、中国では機能しないことがわかった。中国在住のユーザーがApple Newsフィードのトップを見ると、通常はユーザーの好みのメディアに基づいて選択された記事のリストが表示されるが、代わりに「現在更新できません。現在の地域ではニュースはサポートされていません」というエラーメッセージが表示される。

中国はAppleにとって最も有望な市場ですが、残念ながら情報とメディアを完全に統制する政府によって支配されています。北京を怒らせるよりは、ニュースアプリを削除する方がましかもしれません。Googleは2010年にWindowsコンピューターが国家主導のハッキング攻撃を受け、中国政府と対立し、事実上中国から追放されたことで有名です。関係修復の試みが始まったのはここ数ヶ月のことです。Appleは検閲によってドル箱に傷をつけたくないのは明らかです。広報の観点からも、おそらく北京に主導権を渡すことは望んでいないでしょう。

すぐに状況が変わるとは思えません。  拡大拡大閉じる