AAA（米国自動車協会）が発表した、車載ハンズフリーシステムの潜在的な安全リスクに関する新たな調査では、AppleのSiriが「比較的高い」レベルの注意散漫を引き起こすと警告しています。AAAのテストでは、Siriの使用を「カテゴリー4の精神的注意散漫レベル」と評価し、フォード、メルセデス、ヒュンダイ、シボレー、クライスラー、トヨタといった大手自動車メーカーのハンズフリー音声制御システムと比較して最下位に位置づけています。 また、シミュレーター実験では、Siriが2件の衝突事故を引き起こした唯一の音声制御システムでした。

Siriとのやり取りに関連する作業負荷評価を理解するには、まず、 その効果の原因ではないものについて検討することが有用です。作業負荷が高いのは、視覚的／手動的な干渉によるものではありません。参加者はセッション中、iPhoneを見ることも触れることもありませんでした。実際、実験者はSiriとの手動によるやり取りをすべて行いました。したがって、これは、障害が認知的な性質を持ち、タスクへの注意の配分と関連していることを示しています。また、作業負荷が高いのは、音声入力や音声出力の品質によるものでもありません。参加者はラペルマイクを装着し、通常の声で話すことができました。音声は、実験室、シミュレータ、または車内でステレオスピーカーから明瞭に再生されました。私たちの最新の研究では、合成音声の品質が効果の主要な要因ではないことも示されています。したがって、これは、障害が入出力操作に起因するものではないことを示唆しています。しかしながら、図A1およびA2（付録）に示すように、Siriの評価は最も低かったのです。

この調査では、独自のシステムを用いてハンズフリーおよびアイズフリーでのSiriの使用をテストしましたが、Appleの新しいダッシュボード搭載システム「CarPlay」は含まれていません。このシステムは、ごく一部の新車およびアフターマーケットの装備で市場に投入されたばかりです。CarPlayのレビューでは、このシステムにより車内でのSiriの使用がより安全になる大きな改善がいくつか見られましたが、自動車メーカーはCarPlayの導入が徐々に進む中、車内でのアイズフリーSiriのサポートも引き続き提供しています。Siri Eyes Freeを使用すると、一部の車種では、ステアリングホイールのコントロールを使ってSiriを起動・操作できます。 

AAA の完全なレポートはここからご覧いただけます。

（BI経由）

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