ジョニー・アイブ氏が1年前に、Apple Watchの発売後、スイスの時計業界は苦境に陥るだろうと予測していたが、どうやら正しかったようだ（実際はもっと強い言葉だったと言われている）。 ブルームバーグは、スイスの時計輸出が6年ぶりの大幅な落ち込みに見舞われたと報じている。

スイス税関は木曜日の声明で、輸出額は12%減少し、20億スイスフラン（20億ドル）となったと発表した。営業日数減少を考慮すると、減少率は7.6%となる。米国への輸出は12%減少した。

「2015年は時計メーカーにとって忘れたい年だった」と チューリッヒのケプラー・シューブルーのアナリスト、ジョン・コックス氏は語った。

この数字は、高級ブランドも低級ブランドも大きな打撃を受けていることを示し、特に世界最大のスイス時計市場である香港でその傾向が顕著だ。 

時計業界は島の都市で事業を縮小しており、タグ・ホイヤーは8月に店舗を閉鎖した。カルティエの宝飾品やIWCの時計を製造するリシュモンは、時計需要の低迷により10月の売上高が減少したと発表した。

アナリストらは、スウォッチとフォッシルも同様に苦戦していると報告している。

スウォッチの共同発明者であるエルマー・モック氏は、アップルウォッチが発売された翌日、「500フランから1,000フラン（500～1,000米ドル）の価格帯のものは本当に危険だ」と語っていた。

タグ・ホイヤーのCEO、ジャン＝クロード・ビバー氏は、「アップルのおかげで若者が腕時計を身につけることに慣れ、やがて本物の腕時計を買いたくなるかもしれない」と期待していたが、今のところ期待は外れている。同社は今月初めに1500ドルのスマートウォッチを発売したが、販売予想は極めて低かったようだ。

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