ティム・クックCEOは四半期決算発表の電話会議で、AppleがMac Proの生産に対する税免除を要請したという最近の報道に触れ、「AppleはこれまでMac Proを米国で製造してきた」と述べ、「今後もそれを継続していきたい」と語った。

クック氏の発言では、アップルの意向が確実なものとして扱われるべきかどうかは明らかにされなかった。クック氏は次のように述べた。

「私たちはこれまでMac Proを米国で製造してきました。今後もそうしていきたいと考えています。そのため、現在、生産能力の増強に取り組んでおり、投資も行っています。米国に拠点を置き続けたいからです。」

以前の報道では、Mac Proは中国で製造され、Quanta社で組み立てられ、テキサス州オースティンにあるAppleの現在のMac Pro製造請負業者が現在の工場を閉鎖するとされていた。

クック氏の発言の文言には、かなりの余地がある。同社が新型Mac Proの全てを米国で製造することにまだコミットする準備が整っておらず、現在製品ラインの立ち上げと稼働に向けて投資を行っていることを示唆している。これは、Mac Proの最初の出荷バッチは中国で組み立てられ、長期的には「Assembled in the USA」ラベルを維持する見通しであることを示唆している。

新しいMac Proは今年後半に発売され、価格は6000ドルからとなる。

Appleがサプライチェーンを中国から移転させる可能性を巡る最近の報道について、クック氏はより率直な姿勢を示した。電話会議で彼は投資家に対し、「様々な動きやその他諸々の憶測が飛び交っているが、もし私が皆さんの立場だったら、あまり期待しないだろう」と述べた。

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