Castboxは、私がしばらく前から注目している、非常に興味深いポッドキャストアプリです。iOS向けポッドキャストアプリとして期待される機能はそのままに、Castbox独自の工夫が凝らされています。そして本日、Livecastのリリースが発表されました。Castbox Livecastは、ポッドキャスターがボタンをタップするだけで視聴者に向けてライブ配信できる無料のオーディオストリーミングサービスです。LivecastはCastboxのモバイルアプリとデスクトップアプリで利用できるので、ユーザーはどこからでも参加できます。

ライブストリーミング市場にはYouTubeやTwitchといった既存のプラットフォームが存在します。しかし、専用ポッドキャストアプリにライブストリーミング機能を搭載したのはCastboxが初めてです。ライブセッション中、リスナーは質問したり、意見を共有したり、他のリスナーと交流したりできます。ライブキャストは、ポッドキャスターの好みに応じて公開または非公開に設定できます。Castbox Livecastは、リスナー数無制限、最大8人までの同時通話に対応しています。

「ポッドキャストのリスナーは既に最も熱心な視聴者層の一つと考えられていますが、ポッドキャスティング自体はこれまで主に受動的な活動でした」と、Castboxの創設者兼CEOであるレニー・ワン氏は述べています。「パワーユーザーに特化したポッドキャストプラットフォームとして、視聴者を番組に引き込み、全く新しい方法でオーディオコンテンツに没頭させるインタラクティブな要素を導入します。」

ポッドキャスターへの寄付

CastboxのLivecast機能には、リスナーがお気に入りのポッドキャストを支援できるバーチャルギフト機能も含まれています。ユーザーはアプリ内通貨を購入し、ホストに拍手、バラ、金色のマイクなどの絵文字形式のギフトを贈ることができます。ポッドキャスターはこれらのギフトを現金に換金し、PayPal経由で入金することができます。私は以前、AppleはApple Podcastsにも寄付のオプションを追加すべきだと主張してきました。

多くのポッドキャスターが番組の収益を上げる手段としてPatreonを利用しています。番組ごと、または毎月Xドルを寄付すると、報酬がもらえます。問題は、報酬システムについて知ってから登録するまでの手間です。PatreonはRSSフィードに対応しているため、多くのポッドキャスターがボーナスエピソードも公開しています。

これらすべてをApple Podcasts+に組み込むことができます。特定の番組を気に入った場合、画面に「Apple Podcasts+に参加」リンクが表示されます。Apple Podcasts+（月額9.99ドル）に加入すると、その番組のすべてのボーナスコンテンツを受け取ることができます。可能性は無限大（ボーナスエピソード、メールによるQ&Aニュースレターなど）で、クリエイターにとっては新たな収入源となるでしょう。

今後のCastboxライブキャストセッション

ベータ版期間中、様々なジャンルの数十人のポッドキャスターがCastbox Livecast機能を利用して、ファンとのライブ「Ask Me Anything」セッションを開催しました。正式リリースに伴い、今後数週間のうちに人気ポッドキャスター数名がライブ配信を開始する予定です。

今後のライブキャストのラインナップは次のとおりです。

• 7月31日– ジョン・リー・デュマス（Entrepreneurs on Fire）
• 8月14日– Mo Rocca（Mobituaries）
• 8月27日– パット・フリン（スマート・パッシブ・インカム・ポッドキャスト）
• 9月24日– ルイス・ハウズ（ザ・スクール・オブ・グレートネス）
• 未定– ゲイリー・ヴェイナーチャック（The GaryVee Audio Experience）
• 未定– ジャスティン・ロング（『ライフ・イズ・ショート・ウィズ・ジャスティン・ロング』）
• 未定– ヘレン・ザルツマン（『アリュージョニスト』）

9to5Macの見解

RSS形式の番組配信という従来の枠を破る企業が登場するたびに、多くの人が警戒心を抱くのは承知していますが、これはポッドキャスターとリスナーの選択肢を広げる興味深いアプローチだと思います。クリエイターはこれらのライブセッションを保存し、後でポッドキャストフィードにアップロードすることもできます。Castbox Livecastの詳細については、Castbox.fmをご覧ください。

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