

iPhone 15 Proは世界中の多くの消費者の手に渡り、それ以来、過熱問題に関する苦情が複数寄せられています。今週初め、アナリストのミンチー・クオ氏は、これらの問題は設計上の妥協によって引き起こされている可能性があると示唆しました。また、ブルームバーグとウォール・ストリート・ジャーナルの新たな報道によると、問題は見た目よりも深刻である可能性があるとのことです。
以前お伝えしたように、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのユーザーから、しばらく使用すると、ウェブブラウジングなどの基本的な操作でさえも非常に熱くなるという苦情が多数寄せられています。この問題の影響を受けていないと主張する人も少なくありませんが、ソーシャルメディアではiPhone 15 Proの過熱に関する投稿が数多く見られます。
中国の動画プラットフォームで共有されたiPhone 15 Pro Maxのテストプレイでは、人気ゲーム「原神」を5Gネットワークでダウンロードすると、iPhoneが49℃まで熱くなることが明らかになりました。高解像度モードでゲームを実行している間も、iPhoneは同様の温度を維持しました。
数日前、YouTubeチャンネルTheRelaxingEndが、iPhone 15 Proで『原神』をプレイ中に突然フリーズし、速度が低下する様子を映した動画を公開しました。これは過熱が原因と考えられます。Appleは新型iPhoneをA17 Proチップ搭載でAAAタイトルがプレイできる初のiPhoneとして宣伝していることを考えると、これは非常に興味深い点です。
Appleは、これはソフトウェアによって引き起こされる通常の状態であると示唆している
Appleは公式にはこの件についてコメントを拒否している。しかし、ブルームバーグは情報筋から、Appleの技術者がiPhone 15 Proの過熱問題について多くの顧客から苦情を受けていると聞いている。技術者は、iPhoneが過熱した場合の対処法について、Appleのウェブサイトにある古いサポート記事の指示に従うようユーザーに指示している。
この記事にはiPhone 15 Proに関する具体的な手順は記載されていません。代わりに、初回セットアップ後、バックアップからの復元後、ワイヤレス充電後、あるいはグラフィックやプロセッサを大量に消費するアプリの実行後に、iPhoneが通常よりも熱くなる可能性があると示唆されているだけです。

これは事実ですが、iPhone 15 Proはセットアップから数日後、あるいは3Dゲームを動作させていない通常の状況下でも、通常よりも熱くなると考えているユーザーもいます。そして、彼らの言うことは正しいかもしれません。
設計上の欠陥が原因かもしれない
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「iPhoneの設計に詳しい関係者」から、過熱問題はiPhone 15 Proの設計上の欠陥によって引き起こされていると聞きました。例えば、Appleは米国で販売されているiPhone 14モデルからSIMトレイを廃止しましたが、他の国では依然としてSIM対応の物理的なiPhoneが使用されています。
このため、米国版iPhone 14には、グローバル版のSIMトレイの隙間を埋めるためのプラスチック製の部品が取り付けられています。iPhone 15では、Appleはロジックボードを再設計し、この隙間をなくしました。しかし、eSIMのみのiPhoneは米国限定であるため、世界の他の地域では異なるロジックボードを搭載したiPhoneが使用されることになります。
「すでに狭い携帯電話の内部にスロットを追加すると、放熱にさらなる課題が生じる」とWSJの情報筋は報じている。
しかし、それだけではありません。今週初めにクオ氏が述べたように、WSJの取材に応じた情報筋は、チタンも過熱の一因になると指摘しています。チタンはステンレス鋼に比べて「熱を吸収する質量が少ない」ためです。この2つの要因と、より強力なチップが相まって、iPhone 15 Proは過熱状態になります。

AppleはiPhone 15 Proの過熱問題に対処するだろうか?
現時点では、Appleがこれらの問題に対処するかどうかは不明です。最も簡単な解決策は、デバイス内部の温度を制御するために、特定の状況下でCPUとGPUのパフォーマンスを低下させるソフトウェアアップデートをリリースすることでしょう。
もう一つの選択肢は、iPhone 15 Proのエンジニアリング設計を変更することですが、影響を受ける顧客に対するリコールプログラムを発表する必要があるため、可能性は低いと思われます。
iPhone 15 Proが予想以上に熱くなっていることに気づきましたか?下のコメント欄で教えてください。
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