Appleは、 盗難されたデバイスを無効にするリモート「キルスイッチ」の実装をスマートフォンメーカーに義務付けようとしている政治家たちを喜ばせるため、iOS 8で盗難防止機能「アクティベーションロック」をデフォルトでオンにすると報じられている。このニュースは、エリック・シュナイダーマン司法長官とサンフランシスコ地方検事ジョージ・ガスコン氏から伝えられたもので、両氏は本日の声明でAppleの決定を称賛した。

両氏は、スマートフォンメーカーに対し、「Secure Our Smartphones Initiative」の一環として、盗難防止機能の強化を強く求めてきたが、アップルのアクティベーションロック機能がデフォルトでユーザーに対して有効になっていないことに失望を表明していた。

Appleは昨年、iOS 7と同時にこの機能を初めて導入しました。この機能は、所有者がAppleの「iPhoneを探す」アプリを使って遠隔でデータを消去/ワイプした後、盗難されたiPhoneを再アクティベートするためにApple IDとパスワードを必要とするものです。Appleは以前、新しいデバイスを設定する際に、アクティベーションロック機能を含む「iPhoneを探す」をオプションで有効にするようユーザーに求めていました。上記の画面は、アクティベーションロックでロックされたデバイスをアクティベートしようとするユーザーに表示されるものです。 

「数ヶ月にわたるSecure Our Smartphones Initiativeへの取り組みを経て、Apple社は、危険でしばしば死者も出るようなスマートフォン盗難を過去のものにするという共通の取り組みにおいて、大きく前進しました」とシュナイダーマン司法長官は述べた。  「効果的な盗難抑止機能を新製品にデフォルト設定し、旧製品をお使いのお客様にもご利用いただけるようにした最初のメーカーとして、Apple社はお客様の安全とセキュリティの確保に貢献しています。スマートフォン盗難抑止機能が完全に機能するには、広く普及し、そもそも盗難に遭う経済的インセンティブを排除する必要があります。だからこそ私は、消費者の皆様には、利用可能なすべての盗難抑止機能をインストールすることを強く推奨します。また、すべてのメーカーの皆様には、同様の機能を自社製品のデフォルト設定にすみやかに導入するよう、できる限り速やかに行動を起こすべきです。」

以前のバージョンの iOS を使用しているユーザーは、設定で「iPhone を探す」をオンにするか、新しいデバイスをセットアップするときに、この機能を有効にする必要があります。

アップルの決定は、カリフォルニア州で最近成立した、スマートフォンメーカーに対し2015年7月までに全デバイスにキルスイッチを実装することを義務付ける法案を受けてのものでもある。

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