
AppleがiPodを自社のiTunesソフトウェアにロックしたことが反トラスト法違反にあたるかどうかをめぐる10年来の訴訟が、ついに公判にかけられた。陪審員による審理初日、Apple幹部間の新たなメール数通と、スティーブ・ジョブズ氏が死去する直前の2011年に録画された証言録取のビデオテープが提出された。
ロイター通信によると、この動画の中でジョブズ氏は、AppleがiPodへの搭載をブロックしたRealPlayerソフトウェアを開発するReal Networksについて知っているかと尋ねられた。ジョブズ氏はこの音楽配信のライバル企業を軽く批判し、「まだ存在しているのか?」と問いかけた。
Real Player が iPod で動作しないようにブロックされた理由については、ジョブズ氏は、音楽業界が相互運用性と、コンピュータ間で音楽をコピーできることをメディアの著作権侵害の手段とみなし、反発するのではないかと懸念したと述べている。
ジョブズ氏とマーケティング責任者のフィル・シラー氏を含むアップルの経営陣の間で交わされたメールは、同社が競合他社をどのように見ていたかを明らかにしている。2004年のメールの一つで、ジョブズ氏は、リアルネットワークスが自社のソフトウェアをiPodで動作させようとしたことを非難する声明を発表し、同社の戦術を「ハッカー」のそれと呼称するようアップルに提案した。シラー氏もこの提案に賛同した。
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原告は、Appleが自社のハードウェアを自社のソフトウェアにロックインしたことで独占禁止法に違反したと主張しているが、AppleはiPodが市場で唯一の携帯音楽プレーヤーではなかったため、独占権を有しておらず、競合ソフトウェアとの互換性を提供する義務はなかったと主張している。Appleの弁護士は、互換性を提供していれば、Appleが誇るユーザーエクスペリエンスが損なわれていただろうと主張している。
裁判の継続に伴い、シラー氏やiTunesの責任者エディ・キュー氏を含むAppleの他の幹部も証言する予定だ。原告は3億5,163万1,153ドルの損害賠償を求めている。
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