2013年4月16日午前5時8分（太平洋標準時）

ニューヨーク・タイムズ紙は、アップルを主なターゲットとした大企業の不正行為の疑いを暴露した「iEconomy」シリーズでピューリッツァー賞を受賞した。

フォーチュン誌は、このシリーズは「ハイテク業界の最も太ったターゲット」を狙ってピューリッツァー賞を獲得することに特化した皮肉な取り組みだと評した。

実のところ、ニューヨーク・タイムズは他のどの報道機関よりもピューリッツァー賞の獲得方法を熟知している。過去最多となる112回も受賞している。ピューリッツァー賞受賞につながるテーマを見極め、そのテーマを記事に持ち込む記者を派遣する専門の編集者を雇用している。

Appleの競合他社が皆、業務をアウトソーシングし、税金を回避し、特許を武器に使い、アジアのサプライチェーンにおける労働搾取にさえ目をつぶっていることはさておき、読者にとって常に魅力的なAppleは、巨大で、太くて、そして格好の標的となってしまったのだ。

いずれにせよ、ピューリッツァー委員会は、他の最終候補作品であるサウスカロライナ州チャールストンのポスト・アンド・クーリエ紙（保険業界に関する記事）、および五大湖をアジアコイなどの外来種から守るためには何が必要かを報道したミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙の記者ダン・イーガン氏を抑えて、この作品を受賞作品と判断した。

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