Unityは水曜日、Apple Vision Pro向けの拡張現実（XR）アプリ開発を支援するツールの正式リリースを発表しました。これらのツールを使用することで、アプリはUnityの「PolySpatial」と呼ばれる技術を活用し、現実世界と相互作用する3D要素を表示できるようになります。

UnityツールがApple Vision Proで利用可能に

Appleは独自のRealityKit APIを提供していますが、visionOS SDKは3Dゲーム開発の一般的なエンジンであるUnityフレームワークもサポートしています。6月にVision Proが発表された際、Appleは開発者がUnityで作成した既存のプロジェクトをvisionOSに簡単に移植できることを強調しました。UnityとAppleは、これらのツールの開発と改良に協力してきました。

一部の開発者向けにベータ版としてリリースされたUnityのPolySpatialテクノロジーは、現在Unity Pro、Enterprise、Industryのすべてのサブスクリプションメンバーにご利用いただけます。開発者は、Vision Proにおいて「Unityの使い慣れたオーサリングワークフロー、堅牢なXRツール、そしてクロスプラットフォームの互換性を活用し、没入感のある空間体験を創造」できるようになります。

世界中の数千人の開発者がベータプログラムに参加し、エンジニアリングチームと緊密に連携し、惜しみなく知識を共有することで、空間コンピューティングの新時代に向けたコミュニティを構築しました。このプログラムは幅広い開発者を惹きつけ、その多くは初めて空間エクスペリエンスを構築する開発者でした。

LEGO® Builder's Journeyは、Unityツールを使用してvisionOSに移植された没入型ゲームの一つです。受賞歴のあるXRウェルネスプラットフォームTRIPPも、UnityのおかげでApple Vision Proに移植されます。開発者たちは、visionOSシミュレーターでのコンテンツのライブプレビューや、既存コンテンツを新しいプラットフォームにワンクリックで適応させるソリューションを高く評価しています。

Apple Vision Pro向けの没入型体験をUnityで開発するには、Unity 2022 LTSの最新バージョンをダウンロードし、visionOSビルドターゲットがインストールされていることを確認する必要があります。なお、visionOSアプリの開発にはApple Silicon搭載Macが必要です。

詳細については、Unity の Web サイトをご覧ください。

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