本日、AppleとVirnetXの間で続く終わりなき特許争いに新たな展開がもたらされた。ロイター通信によると、米国連邦巡回控訴裁判所は、Appleによる特許訴訟の再審理請求を却下した。

11月の判決で、米国連邦巡回控訴裁判所の3人の判事からなる審理部は、VirnetXの特許侵害に対するAppleの損害賠償額を5億300万ドルと算定した陪審の判断を無効とした。この判決はAppleにとって勝利と言えるが、必ずしも良いニュースばかりではなかった。

VirnetXの部分的勝利として、連邦巡回控訴裁判所は、AppleがVirnetXのセキュリティ通信技術に関する2件の特許を侵害したとする陪審の判決をそのまま維持した。Appleは、判事らに対し判決のこの部分について再考するよう求めたが、連邦巡回控訴裁判所は本日、この要求を却下した。

AppleとVirnetXは、いずれもこの訴訟の第一段階における損害賠償額の再計算に関する詳細を依然として待っている。テキサス州の裁判官は、損害賠償額のみを争う新たな裁判を開くか、それとも裁判を開かずに損害賠償額を再計算するかを決定する必要がある。VirnetXは、Appleが特許を侵害したデバイスを4億台以上販売したとの見解に基づき、損害賠償額は妥当であると主張している。

VirnetXとAppleの間で長年続いている特許争いは、2010年から複数の訴訟を経て続いています。今回問題となっている訴訟は、2018年に裁判が開始されたもので、VirnetXがAppleを特許侵害の疑いで提訴した複数の訴訟の一つに過ぎません。

AppleはVirnetX訴訟におけるほぼすべての判決に対して控訴しており、VirnetXは「境界線を動かし続け、さらに多くのことを要求し続けている」と主張している。

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