
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、Apple CEOのティム・クック氏のEpic Games訴訟における証言が、今後の行方を左右する可能性があると報じている。ある情報筋によると、Appleはクック氏の証言台への準備に万全を期しているという。
情報筋によると、元検察官らが公判実務中に被告人を尋問していたという。
最高経営責任者(CEO)就任から10年目を迎えるクック氏は、アップルにとって成否を分ける重要な局面を何度も経験してきた。洗練された話し手として、これまで2度議会で証言を行っているものの、自身の発言がアップルの支持・不支持を左右するような裁判で証人台に立ったことは一度もない。
今後何年にもわたってアップルに影を落とすであろう問題について、クック氏の証言は、彼が公の場で行う最も詳細な議論となるだろう。彼の活動に詳しい人物によると、クック氏は裁判に向けて準備を進めており、弁護団が選んだ元検察官から証言台での場面を想定した何時間もの練習ラウンドも受けているという。
もちろん、幹部がこのように準備されるのは日常的なことであり、Apple が積極的な質問で知られる訴訟弁護士を選んだのも当然だ。
ティム・クック氏の証言は今週末か来週初めに聞かれる予定だ。
これまでのところ、法曹界ではAppleが勝訴するというのが大方の見方で、これはEpic GamesのCEO、ティム・スウィーニー氏のパフォーマンスが低調だったとされることもあり、有利に進んでいる。Epicの主張は、AppleがApp Storeの売上から得る利益が不当利得に当たるかどうかにかかっており、EpicはAppleの利益率が80%であると主張している。Appleは、これは作り話だと主張している。
この点を強調するため、アップルの弁護士はエピック社の最高経営責任者ティム・スウィーニー氏に対し、同社が同様に特定プロジェクトに対する共同エンジニアリング費用を計上していないと問い詰めた。
「もし誰かがあなたの会社が提供する一つの製品やサービスを指して、それに対する正確な利益率を宣言したら、その評価は根本的に間違っているのではないでしょうか」とアップルの弁護士リチャード・ドーレン氏は問いかけた。
「はい、エピック社のほとんどの部門ではその通りです」とスウィーニー氏は語った。
スウィーニー氏の2日間にわたる弁論は、概して控えめだった。新型コロナウイルス感染症対策のため法廷に電話で入廷できなかった人たちは、スウィーニー氏の小声の話し方を聞き取るのに苦労した。近くに座っていた裁判官でさえ、何度か繰り返して聞くほどだった。
「アップルはきっと満足しているだろう」と、この訴訟には関与していないもののスウィーニー氏の講演を聞いた反トラスト法専門弁護士のデビッド・ライヒェンバーグ氏は述べた。「自信があるようには見えなかった」
それでも、この裁判がアップルにとって極めて重要なものであることは確かであり、他社の反トラスト法調査と戦う中で、クック氏がアップルの立場を弱めるような発言をしないことが重要だ。
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