Twitter、Tumblr、Kickstarter、Etsyなどの企業に投資しているハイテクベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソン氏は、モバイルアプリの販売におけるAppleとGoogleの「独占」に強く反対しているという。

ウィルソン氏はこのテーマについてブログ記事を書いた。

過去15年間、このブログでは、二大モバイルOSがソフトウェアの流通に及ぼす重大な悪影響について、繰り返し書いてきました。私は、iOSとAndroidで動作するモバイルアプリにおいて、AppleとGoogleが独占的な地位を占めていることに強く反対しています。

AppleがApp Storeでの配信に対して開発者に課す30%の税金をめぐるEpic GamesとFortniteの争いを、私は応援しています。しかし、税金そのものよりも、これらの独占企業について私が懸念しているのは、彼らが利用規約やルールによってテクノロジー業界全体に課しているイノベーション税です。

ウィルソン氏は仮想通貨企業Coinbaseに投資しており、CEOのブライアン・アームストロング氏によるツイートストームをブログに埋め込んでいる。このツイートは、アプリの権限に関するAppleの統制について不満を述べている。

問題はここにあります。Appleは、iOSアプリに以下の機能を追加できないと通告しました。(1) 暗号通貨を使ってお金を稼ぐ機能、(2) 分散型金融アプリ（DeFiアプリ、Dappsと呼ばれることもあります）にアクセスする機能です。

なぜAppleは不況時に人々がお金を稼ぐことを阻止しようとするのでしょうか？暗号通貨を使うことを彼らは快く思っていないようです。理由はよく分かりません。これはまさに、私たちのCoinbase Earnというサービスが実現していることです。

時には彼らと奇妙な交渉に巻き込まれ、製品を修正したり、ユーザーにガイドライン遵守のための面倒な手続き（モバイルでタスクを実行した後、ウェブに移動して報酬を受け取るなど）を要求したりすることがあります。これはAppleとCoinbaseの顧客体験を悪化させています。

収益に加えて、iOS のユーザーには分散型アプリ（実際には単なるウェブサイト）のリストを提供することはできないと言われました […]

Apple の顧客には、iOS で使用する暗号通貨アプリに必要な機能が欠けているのは、チームが対応していないからではなく、それらの機能が Apple によって検閲されているからだと認識してもらう必要があると思います。

フレッド・ウィルソン氏は、この件について声を上げている大企業は氷山の一角に過ぎないと言う。

Coinbase、Epic、SpotifyだけがAppleやGoogleとの苦闘を強いられているわけではありません。彼らは規模も大きく、十分な保護を受けているため、苦闘を公にすることができます。実際、これら2つのアプリストアでソフトウェアを配信するすべての開発者が、彼らと苦闘しているのです。 

巨大で強力な2つの企業が携帯電話のソフトウェア配信を完全にコントロールするなど、一体どんな世界で理にかなっているのでしょうか？どんな世界でも理にかなっていません。これは絶対に止めなければなりません。

Appleは世界中で多数の反トラスト法調査に直面しており、そのほとんどはApp Storeに焦点を当てている。

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