アップルの音楽業界への影響は拡大し続けており、同社の「Complete My Album」機能はリル・ウェインの最新アルバム「Tha Carter III」の売り上げの5%を占めたと報じられている。

ビルボードによれば、リル・ウェインのアルバムは出荷前に6曲が公開され、アルバム全編がリークされたにもかかわらず100万枚を売り上げたという。

さらに、アルバムの売上の10%はデジタル配信によるもので、ウェインの過去の作品では1%未満だった。そして最も驚くべき統計は？ iTunesでのアルバム売上の52%はComplete My Album経由だったのだ。

これらの報道は、レコードレーベル各社が本日、英国におけるデジタル販売が好調に推移し、現在ではトップ20シングルの売上の約85%をデジタルフォーマットが占めていることを明らかにしたことを受けてのものだ。「2004年初頭に最初のメインストリームストアがオープンして以来、英国では2億回以上のダウンロードが販売されています。デジタルフォーマットは現在、英国のレコード会社の売上全体の8.6%を占めています」と、BPI（RIAAの英国版）の最高経営責任者（CEO）であるジェフ・テイラー氏は述べ、さらに「今日のレコード業界は5年前とは大きく様変わりしています。レーベルは急速にデジタルに精通したビジネスへと進化し、ライセンスを通じて大きな収益を生み出しています」と付け加えた。

アーティストたちもより想像力豊かになっている。「複数の曲をリリースしているアーティストの場合、アルバムがしっかりしていて、消費者にとって納得のいくオファーがあれば、彼らはそれを利用するでしょう」とユニバーサル・モータウンのデジタル事業開発担当上級副社長カメオ・カールソン氏は言う。

関連ニュースとして、音楽業界の変化の兆しが、プロクター・アンド・ギャンブル傘下のパンテーン・シャンプーブランドが、無名アーティストの楽曲をiTunesでリリースする計画に明確に表れています。広告ソングには、アーティストのロシ・ゴランの楽曲「Shine」が選ばれました。iTunesの広告に楽曲が使用されたことで、ティン・ティンズが成功を収めていることを考えると、良質な音楽、高いブランド力、そしてクールな広告＝新人アーティストを発掘するチャンスであることは明白です。iTunesは、人々が好きな時に好きな曲を気軽に購入できる、カジュアルなストアフロントを形成しています。

ビルボードのインタビューで、P&G北米支社のパンテーンブランドマネージャー、セス・クルーガーズ氏は次のように語った。「iTunesは、瞬時に全国配信できるサービスです。CMで聞いた音楽について、もっと知りたいという人が増加傾向にあります。iTunesは私たちにとって利益を生み出すサービスではなく、消費者に楽曲へのアクセスを提供するサービスなのです。」

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