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マルウェアは、1982年にApple IIコンピュータを標的としたいたずらとして最初のウイルスが登場して以来、根強い脅威であり続けています。そして、マルウェアは今後も存在し続けるでしょう。それはサイバー犯罪者や国家が賢いからではなく（確かに賢いですが）、それを阻止することが数学的に不可能だからです。

コンピュータサイエンスにおいて、ライスの定理は、あるプログラムが悪意のあるプログラムであるかどうかを完全に判断できるプログラムを作成することは理論的に不可能であることを証明しています。なぜでしょうか？「悪意がある」かどうかはプログラムの動作特性であり、その動作を予測することは不可能です。これは、レシピを実際に調理せずに、そのレシピで美味しい料理ができるかどうかを予測するようなものです。出力に影響を与える変数は数多く存在します。プログラムも同様です。コーディング方法、環境、入力などによって、異なる動作をする可能性があります。

悪意のある動作を完全に定義できたとしても（それ自体が大きな課題です）、ウイルス対策プログラムはすべての実行パスを分析したり、無制限に実行したり、侵入する可能性のあるすべての環境をシミュレートしたりすることはできません。

マルウェアは、検出を回避するために常に巧妙な手法を用いています。暗号化を利用したり、コードを書き換えて検出を回避したりするポリモーフィック型マルウェアやメタモーフィック型マルウェアは、状況をさらに複雑化させます。そのため、今日疑わしいとされる行動が、明日には正当である可能性もあるのです。

現代のアンチウイルスソフトウェアは、シグネチャ検出（既知のマルウェアパターンとの照合）、行動監視（不審な動作の監視）、サンドボックスの利用（コードを安全な場所に閉じ込めてテストする）において非常に優れた性能を発揮します。ほとんどの脅威を検知できますが、ライスの定理によれば、100%の検知を保証することはできません。たとえ理論上の超知能が存在したとしても、それを打ち負かすことはできないでしょう。

将来的には、検出不可能なマルウェアが、制御不能な AGI を停止するために使用されるようになるかもしれません。

映画を思い出します…

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