
ピーター・バノン アーカイブc
もしテスラとアップルの間で人材引き抜きのチェスゲームが実際に行われているとしたら、アップルは質の高い部品の獲得で優位に立っていると言えるだろう。テスラが伝説のチップ設計者ジム・ケラー氏を「オートパイロットハードウェアエンジニアリング担当副社長」として採用したと独占報道してからわずか数週間後、今度はケラー氏にDEC Alpha、PA Semi、そして今年初めまでアップルの取締役を務めていたピーター・バノン氏が加わることが明らかになった。
ケラー氏が2012年にアップルを離れAMDに移籍する以前、彼とバノン氏は、クパティーノに拠点を置くアップルが2008年にチップ製造会社PA Semiを買収して以来、アップルのプロセッサ開発を率いていた。2人はアップルのA4およびA5プロセッサの開発を主導し、2010年から2012年にかけて同社のモバイル機器のほとんどに搭載された。ケラー氏はその後AMDに移籍し、Zenアーキテクチャの開発に携わったが、バノン氏はアップルに留まり、先週テスラに移籍してケラー氏に合流するまで、アップル向けに他のチップをいくつか開発していた。拡大拡大閉じる