今月初めにmacOS Catalinaがリリースされ、新しいMac Catalystプラットフォームが一般向けに公開されました。Mac Catalystにより、開発者はiPadアプリをMacに簡単に移植できるようになりますが、一部の開発者は課題に直面しています。しかし、AppleはCNETへの新たな声明で、Catalystを採用する開発者が増えるにつれて、多くのことを学んでいると述べています。

AppleのmacOSプロダクトマーケティングディレクター、トッド・ベンジャミン氏は、Catalystの目標はiPadアプリ開発者がMacエコシステムへ移行する際に「大きなアドバンテージ」を提供することだと述べています。それと同時に、Catalystはユーザーにも新たな機会をもたらします。ベンジャミン氏は次のように説明しています。

Mac Catalystに対する私たちのビジョンは、規模の大小を問わず、あらゆるiPadアプリ開発者がアプリをMacに簡単に移行できるようにすることでした。これにより、開発者は単一のコードベースと単一の開発チームを活用できるようになります。Mac Catalystは、iPadアプリ開発者に大きなアドバンテージを提供し、多くの開発者にとって、これまでは実現できなかったMacプラットフォームへのリーチを拡大する機会を提供します。これは開発者にとってだけでなく、iPadの活気あるエコシステムから得られる、全く新しい優れたアプリ体験にアクセスできるMacユーザーにとっても大きなメリットとなります。

ベンジャミン氏はまた、Apple が初期の開発者からのフィードバックを考慮し、追加のリソースとサポートを提供するよう取り組んでいると述べた。

「初期のMac Catalyst開発者の多くにとって、Mac向けアプリの開発は初めての経験でした。彼らがこれほど短期間でこれほどの成果を上げられたことは驚くべきことです」と彼は付け加えました。「私たちはこれらのアーリーアダプターから多くのことを学んでおり、彼らがMac Catalystを使って素晴らしいMac体験を生み出せるよう、追加のリソースとサポートを計画しています。」

AppleがCatalystの改良に取り組むのは今回が初めてではありません。例えば、今年の夏、クレイグ・フェデリギ氏は、Apple自身もUIKitとAppKitの連携方法についてかなり学習していると述べました。

CNETはこの記事のために、Catalystを早期に導入した開発者にもインタビューを行いました。PDF Viewerの創設者兼CEOであるピーター・スタインバーガー氏をはじめ、新プラットフォームを称賛する開発者もいました。

スタインバーガー氏のチームは、Catalystを使ってMac向けPDFビューアアプリの開発と最適化に約3ヶ月を費やしました。Catalystがなければ、このプロセスには2～3年かかっていただろうと彼は言います。「Catalystのおかげで作業が大幅にスピードアップし、Mac App Storeに載せられる製品ができました」とスタインバーガー氏は語ります。「Catalystは非常にエキサイティングな技術で、Mac向けのアプリがもっと増えると確信しています。」

Steve Troughton-Smith 氏は、iOS と macOS 間でサブスクリプションを共有する機能、古い Mac にアプリを導入する際の問題、Catalyst に関する明確なドキュメントの欠如など、Catalyst にまだ欠けているものがあると指摘しました。

「Catalystは、2001年のMac OS X以来、Macにもたらした最大の変化の一つであり、Macの将来像を大きく変えるものだと考えています」とトラウトン＝スミス氏は述べた。しかし、開発者がCatalystを使って強力なMacアプリを開発できるようにするためには、Appleのさらなる支援が必要だと付け加えた。

CNETの記事全文には、Catalystの初期開発者の感想が詳しく掲載されています。こちらからお読みください。

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