ウォール・ストリート・ジャーナルの最新報道によると、Appleの電気自動車開発プロジェクト「プロジェクト・タイタン」を統括してきたベテラン社員が退社する。同紙は「事情に詳しい関係者」の話として、16年間Appleに在籍してきたスティーブ・ザデスキー氏が「個人的な理由」で退社すると報じている。

ザデスキー氏の退任時期や具体的な理由は現時点では不明だが、報道では「個人的な理由であり、業績とは関係ない」と明言している。在任中にiPhoneとiPodの開発に携わった経験を持つザデスキー氏は、2014年にアップルの電気自動車市場への進出の可能性について調査を開始する許可を得ていた。

ザデスキー氏はアップル入社以前、フォードでエンジニアとして働いていました。アップルでは、​​9月時点で約600人だった自動車部門の規模を3倍に拡大し、製品のビジョンを描くことを任されました。報道によると、アップルの自動車部門は製品に関する明確な目標設定に苦労しているとのことです。アップルが設定した目標は達成不可能だと感じているようですが、アップルはチームに目標達成に向けて前進するよう促しています。アップルはプロジェクト・タイタンの出荷日を2019年と設定したと言われています。

Appleは自動車開発を公に認めていませんが、自動車技術を中心とした人材の採用や買収を数件行っています。採用者の多くはテスラの元従業員であり、両社の間でいわゆる「人材引き抜き合戦」が繰り広げられています。昨年、Appleが電気自動車開発のために雇用した専門家の一部について、詳しく解説しました。今月初めには、Appleが電気自動車プロジェクトを示唆する自動車関連のドメイン名を3つ登録したことが明らかになりました。また、同社は秘密の自動車テストコースでプロジェクト・タイタンのテストを行っていると報じられています。

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